前々回の続き、今月5~7日に行った四国旅行の記事、今回が最終回の第9回。
※この記事の写真は2011年8月7日、OLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm f3.5-5.6で撮影、ただし写真の右下に“#”があるものはNIKON COOLPIX S4で撮影、特記が無い限りトリミングなし。

大手町駅の平面クロスを後にして、松山城後の堀に沿って歩き、松山での第2の目的地である八股榎大明神へ。

▼堀の突き当たりに八股榎大明神
八股榎大明神(お袖大明神)

八股榎大明神(お袖大明神)

八股榎大明神(お袖大明神)
赤い鳥居の列の向こうに御神木の大きな榎。

八股榎大明神は道路と堀に挟まれた狭い斜面にある。その立地条件のため境内の構造も独特で、参道は一直線ではなく、小さな四角形を描き境内を巡る。また、神社は石段を登って拝殿の前へ向かうものが多いが、ここは(稲荷神社のように赤い鳥居が並ぶ)石段を下って拝殿へ向かう。

▼八股榎大明神
八股榎大明神(お袖大明神)
神社の正面。

八股榎大明神(お袖大明神)
右側の細い道から境内へ入る。

八股榎大明神(お袖大明神)
赤い鳥居の列を潜る石段を下ると、拝殿と大榎が並ぶ。

八股榎大明神(お袖大明神)
ホワイトバランスを“電球”にしてみた。

八股榎大明神(お袖大明神)
拝殿・・・というよりも祠と言った方が良いかもしれない。

八股榎大明神(お袖大明神)
御神木の榎の大木。現在のものは3代目らしい。

八股榎大明神(お袖大明神)
幹も太いが枝も太い。

私がここへ来た時、ちょうどこの神社の管理をされているおばあさん(以前、この神社と共にNHKの番組で取り上げられていた)も来られて、「ゆっくり見てってください」という感じで声をかけてくださったのだが、さらに神社について色々な事を説明してくださった。
・・・いわく、御神木の根元には、かつて九州から攻めてきた大友軍を撃退した武士の霊がたくさん眠っている。・・・いわく、お参りに来た山伏がその霊を供養して、お礼を言いに赤い模様の入った白い着物を着た殿様の奥方の霊が現れた(山伏と共におばあさんも目撃したらしい)。・・・いわく、先代の榎の大木を移植する際、邪魔だということで枝を切った人物が亡くなった。・・・いわく、その榎の精霊が憑いた女性が現れて数々の託宣をし、その女性を訪れる人が列をなし(神戸や東京からもやって来たらしい)、そのために国鉄が駅を作った(現在の粟井駅と言われたような気がしたが、開業年を見る限り柳原駅だったか)。・・・いわく、榎の樹に触れて願い事をすると叶う。などなど、面白いお話をたくさんしてくださった。大感謝。

さて、この神社に私が来た目的は八股榎大明神ではなく、榎に住み着いていると言われ、境内に祀られている“お袖”という狸。なんでもこのお袖、昭和9年に先代の榎が移植された直後に、女学生に化けて国鉄の伊予大井駅(現在の大西駅)で列車を降りる姿が目撃されているらしい。切符の買い方を知っていたのだろうか・・・というよりもお金を持っていたのか・・・あ、お賽銭か(笑)。とにかく、このエピソードに魅かれてここを訪れてみたかったのだった。

▼境内の狸を祭った祠。
八股榎大明神(お袖大明神)
右がお袖の祠。左が眷属の祠。

八股榎大明神(お袖大明神)
お袖を祀った祠の内部。

八股榎大明神(お袖大明神)
正岡子規も詠んだお袖狸。

八股榎大明神(お袖大明神)
お袖の眷属の狸を祭った祠内部。

八股榎大明神(お袖大明神)
祠の奥の中央にある狸の像。お袖だと思われる。

管理人のおばあさんいわく、お袖の祠は安産等のご利益が、眷属の祠は仕事運などのご利益があるらしい。ということで前者には女性、後者には男性の参拝者が多いのだとか。また、眷属の祠の奥の中央に祀られている狸が微笑んで見えれば願いが叶うとか(実際に微笑んで見えたという人が参拝直後に保険の大口の契約を取り付けたということもあったらしい)。私も願い事をしつつ、じっくりお顔を拝見してみたが・・・う~む、微笑んでいるとも怒っているとも取れる微妙な表情だった(笑)。

おばあさんのお話が面白かったこともあってすっかり長居をしてしまい、急いで松山駅へ。11時27分発の列車にはまさにギリギリで間に合った。おかげで飲み物が買えず、以後、石鎚山駅まで喉の渇きと戦うことに。また、列車の中で気付いたが、松山駅では隣の三津浜駅のスタンプを押すことができたのに押し逃した。残念。

さて、先程チラッと書いたが、次の目的地は石鎚山駅。ここでは“DISCOVER JAPAN”という古いシリーズの駅スタンプを押すことができる。全国的にも貴重な駅だ。

▼石鎚山駅
石鎚山駅
13時7分到着。

石鎚山駅
駅舎。

石鎚山駅
駅前の元・商店。

事前に得ていた情報では、スタンプは駅前の難波江商店というお店にあるということだったのだが、その店はどうも営業していない様子。自動販売機で買ったアクエリアスで喉の渇きを癒しつつ考えることしばし。このまま押さずに駅を後にするのも悔しいし、店の裏手の家からラジオだかテレビだかの音が聞こえる。試しにその音の方へ回ってみると、1人のおばあさんが新聞を読んでいた。思い切って呼びかけて駅スタンプを押したい旨を伝えると快く応じてくれた・・・もっとも少々耳が遠い方で、しばらく「スタンプを押したい」と言ったのを「切符が欲しい」と言ったと聴き違って、「どこへ置いたかなあ」と切符を探されていたが(こちらもてっきりスタンプを探してくださっていると思っていて、間違いに気付いたときにはお互いに大笑いだった)。ちなみに店は「毎日休み」とのこと(笑)。

名残惜しい元・商店を後にして・・・依然として切符は見つからず探してらっしゃった(ということは店は閉まっていても切符の委託販売は続けられているのだろうか?)が、見つかったのだろうか?・・・石鎚山駅から13時28分発の列車に乗り、壬生川(にゅうがわ)駅へと戻る。ここのカブトガニの図柄の駅スタンプが押したかったからだが、駅前でまたもや狸に遭遇。

▼壬生川駅
壬生川駅
駅舎。

壬生川駅
トイレの壁にカブトガニ。この辺りの海岸は有名な生息地らしい。

壬生川駅(喜左衛門狸)
駅前に喜左衛門狸の像。「四国三大狸」の1人ともされるらしい。

壬生川駅(喜左衛門狸)
お腹の中には武士の像。紀州候のお国入りの行列に化けたことがあるという。

さすが狸の国、四国。思いも寄らぬ狸との出会いだった。

これでこの旅の目的はすべて終了。壬生川駅を13時47分に出る列車で帰途につく。

▼壬生川駅を出発
壬生川駅

▼観音寺駅で15時38分発の列車に乗り換え
観音寺駅

津嶋神社
車窓には初日に訪れた津嶋神社。

津島ノ宮駅
同じく津島ノ宮駅。この日はもちろん通過。

▼坂出駅で16時54分発の快速「マリンライナー48号」に乗り換え
坂出駅

▼岡山駅で18時ちょうど発の普通列車に乗り換え
岡山駅
車内はすし詰めorz

▼姫路駅で19時27分発の新快速に乗り換え
姫路駅
225系に初乗車。

▼粟生駅にて
粟生駅
加古川から乗車した19時48分発の最後の列車は、消滅間近の横尾忠則デザイン車。

こうして2泊3日の旅が終わった。青春18きっぷの旅では初めての四国西部の旅。盛りだくさんの内容でとても楽しかったし、再訪したくなった場所も多かった。
いやあ、良い旅だった。



東北に元気を!


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