図書館でふと目にとまって読んでみたら面白かった本の紹介。梅谷献二著「虫の民俗誌」。



30年以上前に出版された、昆虫やクモについてのエッセイ集。生態学的なことのほか、人とのかかわりといった文化的なことも語られている。人家の屋根に大量発生し、屋内に落ちてきて住人が刺される毛虫など、今の時代ではほとんど聞かれることのない虫の害の話や、家の構造の変化により屋内害虫の顔ぶれが変化していることなど、とても興味深かった。また、現在ペットのエサ用等で販売されているミールワームはすべて誰かの密輸由来のものというのは全く考えたことがなかったので驚きだった(貯穀害虫であり、輸入は植物防疫法に抵触する)。

さて、作中に日本博物温古会の「蟲塚(※土へん無し)」という同好会誌が登場するが、どこかの古本市でこのタイトルが目にとまってページをめくってみたことがあるような。わずか2巻の刊行で終わり、残部も誤って処分されてしまったために幻の本らしい。中身も面白そうだし、今度遭遇したら手に入れねばと思う(ネット検索してみると古書店で1冊2000円程で出回っているようだが)。



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