先月21日に行った奈良県の葛城山。ギフチョウと共に撮影したかったのが、ビロウドアシナガオトシブミ。時期が早いかもと思っていたが、イヌブナの樹に揺籃(ようらん、ゆりかご)を発見、ほどなく少ないながらも成虫の姿を確認。運よく飛翔寸前の翅を広げた姿も写真に収めることができた。

ビロウドアシナガオトシブミ@葛城山

ビロウドアシナガオトシブミ@葛城山

このイヌブナが生えているのはカタクリの花目当ての方が行き交う登山道の脇。この人はただの樹の葉にカメラを向けて何を撮っているのかと不審に(?)思われるのだろう、声をかけてくる人が多い。高齢者に声をかけられるのはよくあることだが、今回は若い女性グループにまで声をかけられて驚いた。「ビロウドアシナガオトシブミ」という名前と生態を簡単に説明したが、長い名前を覚えられそうにないと笑いつつ、ビロウド、ビロウドと名前を皆で口にしながら歩き去っていった。少しでも昆虫に興味を持ってもらえたなら嬉しい。

そしてツイッターの相互フォロワーさんにも遭遇。最初はそうとはわからなかったが、お互いにギフチョウの写真を撮りに来たということで話す内にツイッターやってますという話になり、しかしスマホに表示しようにも電波の状態が悪くて出ず、せめてハンドルネームだけでも・・・という所で判明。かたや兵庫県、かたや四国からやって来て奈良県の山の中で偶然出会うとはビックリした。

さて、ビロウドアシナガオトシブミに加えて撮りたいと思っていたのが、自分では揺籃を作らず他の種の揺籃に産卵するヤドカリチョッキリ。2年前にこの場所でビロウドアシナガオトシブミの揺籃の上にいる姿を撮影したことはあったが、ビロウドアシナガオトシブミへの托卵ははっきりとした観察例があるわけではないらしく、偶然の可能性もあった。揺籃の数も少なく、見られないだろうと半ばあきらめていて、相互フォロワーさんにもそう言った気がするが、相互フォロワーさんと別れてからビロウドアシナガオトシブミの揺籃の上に黒いゴマ粒のような虫影を発見。

ヤドカリチョッキリ

ヤドカリチョッキリ

ヤドカリチョッキリだった。2年前と同じく揺籃に執着している様子であり、葉の隙間に潜り込む姿や、お尻を突っ込んでしばらくじっとしている様子も見られた。産卵行動なのかはハッキリしないが、かなり怪しいと言えよう。

ヤドカリチョッキリ@葛城山

苦しい体勢(足元は急斜面で一度滑落しそうになった)と風のせいでブレ写真とピンボケを量産したが、なんとか撮れた。ギフチョウとカタクリのコラボは叶わなかったものの、満足。

※2018年4月21日、OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough。

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