鳥のカッコウの托卵のように、他種の揺籃に卵を産み付けるオトシブミ・チョッキリがいる。それを知ったのはいつだったか、当時購読していた「月刊むし」の記事でだったと思うが、以来見たいと思っていた憧れの昆虫だった。先月23日、その機会は突然やって来た。奈良県の葛城山。イヌブナの若葉に作られたビロウドアシナガオトシブミの揺籃に、黒いチョッキリが1頭とまっていた。もしやと思いつつ激写。ただ揺籃の上部に出たり下部に隠れたりと歩き回り、しかも距離が遠く腕をめいいっぱい伸ばしての撮影となったためにピンボケを量産。構図も微妙なのがほとんどだったが、何とか写真に残せた。帰宅後調べてみるとやはり。托卵をするチョッキリ、ヤドカリチョッキリだった。本来はカエデのハマキチョッキリ類の揺籃に托卵するが、「オトシブミ・チョッキリの世界」によれば、この日のようにビロウドアシナガオトシブミの揺籃上を歩き回る行動も観察されているらしい。

ヤドカリチョッキリ@葛城山

ヤドカリチョッキリ@葛城山

ヤドカリチョッキリ@葛城山

ヤドカリチョッキリ@葛城山

ヤドカリチョッキリ@葛城山

いつか産卵シーンを見てみたいものだ。他種が揺籃を作っている時点からつきまとってチャンスをうかがうらしい。なお、鳥のカッコウと違って孵った幼虫は托卵された種の幼虫を殺すことはなく、両種とも成虫になるらしい。

※2016年4月23日、OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough(3枚目はトリミング)。

関連記事
Secret

TrackBackURL
→http://erbaf.blog95.fc2.com/tb.php/2180-a17037e2