先月行った道東の旅の模様の第7回。前回はこちら

旅の3日目、2016年2月20日。泊まったホテルが久々にハズレ(禁煙で予約したはずが喫煙だったり、いろいろボロかったり)で寝不足ではあったが、体調はましになった。唯一の美点である500円の割に豪勢な和朝食を平らげチェックアウト。網走駅のコインロッカーに荷物の大半を預けてバス停へ。流氷観光船が出る網走港へのバスを待つ。

が、来ない。8:25発があるはずだが・・・と時刻表をよく見れば、その便は1月中しか走っておらず、本日の始発は9:00であった。網走駅のキオスクで土産物を見たりして時間を潰し、改めてバス停へ。さっきまでいなかった大勢の中国人観光客に面食らう。すし詰めの車内の8割は中国人だったろう。10分弱で網走港到着。降車時の支払いに手間取る客が多かったが、私は駅前の東横インのフロントで買っておいたバスの1日乗車券(800円)を利用。最終的にわずかに元が取れなかったが、降車時にまごつく必要が無いのが良い。座席位置も重要で、前方に座らないとなかなか降りられない。ご注意を。

予約しておいたのは9:30出港の便。チケットを買いに行くと「本日は流氷が無いため能取岬海上遊覧」の表示がありガッカリ。本来なら流氷にベストの時期のはずなのだが、やはり今シーズンは異常らしい。カウンターで「どうされますか?」と問われたが、ここまで来て乗らないのもなんだし購入。通常より800円安い2,500円。乗り場に流れるアニメ『蟲師』のサントラの「春と嘯く」に慰められる。

とにもかくにも久々の船だ。網走流氷観光砕氷船「おーろら号」に乗り込む。

おーろら号

船内は9割が中国人といって良いくらい。団体旅行だろうか。こんなところまで来るとは、思っていた以上に日本観光が浸透しているらしい。日本語がほとんど聞こえてこないので、ちょっと戸惑う。そんな船内の片隅に、氷が入ったバットに横たえられたガラス瓶があり、「流氷の天使 クリオネ」の文字。瓶を覗くと1センチほどのクリオネがヒレを羽ばたかせていた。それにしてもずいぶん雑な展示で、クリオネは大丈夫なんだろうかと思う。

クリオネ@おーろら号

クリオネ@おーろら号

船内にいても外は見えないので、デッキへと上がる。そこには待望の流氷が青いプラスチックのたらいに入って鎮座していた。見たかったのはこんな姿じゃないんだが。せっかくなので触ってみたが、ただの氷だ。特に感慨は無い。

おーろら号

結論から言えば、この船旅の一番の見どころは、船の周りを飛び、時に縁にとまるカモメだった。餌やりは禁止のはずだが、禁を破る人間がいるのか、あるいは餌付けされていた名残か、人を恐れない様子。能取岬も特別美しいというほどでもなかったので、船上の7割くらいの時間はカモメを撮って過ごした。

▼網走港
カモメ@おーろら号

▼出港時には幟が振られた
カモメ@おーろら号

▼能取岬
カモメ@おーろら号

▼本日は快晴なり
カモメ@おーろら号

そんな中、海上に浮かぶ氷の塊が数個。どうやら流氷の欠片らしいが、何のアナウンスもないので真相はわからない。とりあえず撮っておく。

流氷@おーろら号

岬の先端で折り返す際、「あの水平線の白いのが流氷?」というような声がして北の方を見やると、おお、水平線が白い。これまたアナウンスは無いが、押し寄せてきている流氷の先端に違いない。ほんの数分間だったし、間近ではなかったが見られたので良しとしよう。

流氷@おーろら号

1時間の船旅を終え網走港へ。船内のクリオネはと見れば、バットの氷はほぼ融け、瓶の底にぐったりと沈んでいた。命を軽視した展示のようであまり感心しない。最大で1日6便運航されているが、その度に交換しているのだろうか?クリオネをどうやって確保し飼育しているのかも謎だが、展示するなら乗り場にきちんとした飼育・展示スペースを作ってやれば良いのにと思う。船上で見せる必要はない。

~つづく~

※2016年2月20日、OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough。

関連記事
Secret

TrackBackURL
→http://erbaf.blog95.fc2.com/tb.php/2157-5e0ddff4