先月行った北海道旅行のこれまでの記事中、タンチョウの写真は全てRAW現像を行ったものだ。今回の旅では初めてRAW + JPEGで撮影しており、それを活かした。RAW現像ももちろん初めてのこと。

一例として初めて現像した写真を紹介。まず、撮影時の設定そのままのJPEGの画像がこちら。

タンチョウ@茅沼駅

夕焼けに染まる雪原に、羽を広げたタンチョウが1羽シルエット調に佇む、というイメージで撮った。現地でカメラの液晶を確認した時はかなりイメージ通りに見えたが、パソコンで見てみるとそんなにシルエット調でもないし、色合いもイマイチに見えた。そこでRAW現像。ホワイトバランス等の設定をいじってJPEGの画像を作る。

タンチョウ@茅沼駅

おお、雰囲気がガラリと変わった。感動。しかし赤すぎないか?ということでもう一度。

タンチョウ@茅沼駅

色合いは良い感じになったが、まだどぎつい感じがする。やり直し。

タンチョウ@茅沼駅

ましにはなった。しかしここまできてなんだが、撮影時設定のままの方も魅力的に思えてきた。なぜだろう。もしかするとシルエット調よりも、鶴のディテールが見えた方が魅力的なんじゃないか?撮影時のコンセプトから抜け出し、発想の転換で4回目の現像。

タンチョウ@茅沼駅

そしてできたのがブログ記事に載せたこの画像である。

それにしてもここまで変わるとは。RAWでの撮影を推奨する声が大きいのもうなずける。一方でここまで変えてしまって良いのかという思いもあるが、一応は変更を撮影時にカメラで設定できたこと+αに留めているのでまあ良しとしよう(笑)。今回現像してみて思ったのは、特に生き物の撮影において現地で細かな設定までビシッと決めて撮るのは無理ということだ。ちょうど良い設定を探すうちにシャッターチャンスを逃すだろう。昆虫写真においては、この設定をこうしておけば、という後悔はあまりないのだが、保険を掛ける意味もある。撮影時の設定で良ければそのまま現像すればよい。よし、これからはRAWだけで撮ろう。

そう決めた時、1つの問題点が発覚した。OLYMPUS E-620で撮影した写真を純正ソフトのOLYMPUS Viewer 3で現像したのだが、撮影時の設定のまま「高画質」で現像しても、できたファイルのサイズはカメラ側で「Super Fine」画質で撮影したJPEGの半分~2/3程度しかない。どうやら画質がカメラ側の「Fine」程度であるようだ。見た目で画質が悪いと感じることはないのだが、RAWだけで撮影した場合、撮影時の設定のままで良い時に「Super Fine」画質のJPEGファイルを作れないということになる。今後のソフトのアップデートでできるようにならないかオリンパスに問い合わせてみたが、

「Super Fine」画質は、カメラ本体の画像処理エンジンの性能により、初めて実現が可能となる画質のため、誠に恐縮ながら、パソコン上では「Super Fine」相当の保存に非対応でございます。また、上記の内容はハード側に起因するお話のため、重ねて恐縮でございますが、ソフトウェア側のアップデートでは、改善が難しい次第でございます。

とのことだった。昨今のパソコンの性能をもってすればできなくはない気もするが、しょうがない。Lightroom等の別ソフトを導入すれば可能になるのかもしれないが、RAW現像とレタッチの境界があいまいになりそうでなんだか嫌だ。

そんなわけで、現状はRAW + JPEG(Super Fine)での撮影がベストということになりそうだ。ファイル容量が大きくなるし、連写に弱くなるから気が進まないのだが。これまでの経験からしても昆虫は基本的にJPEG(Super Fine)のみで良いような気もする。これは後で設定をいじる必要が出るぞ、という予感がするときだけRAWで撮るとか。悩ましい。

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