前回の続き。道東の旅の模様第4回。

この旅の道内の移動に使う切符は「北海道フリーパス」で、JR北海道全線が特急も含め乗り放題、かつ指定席も6回利用できる。有効期間は連続7日間。初日分は急行「はまなす」の中小国~函館間で消費してしまっており実質3日分しか使わないのはもったいないが、天候等でルート変更を迫られる可能性もあり、融通の効くこの切符を選択した。

「はまなす」から札幌駅に降り立ち、みどりの窓口へと向かう。せっかくタダで指定席に乗れるのだから、札幌からの特急「スーパーおおぞら1号」と釧路からの「SL冬の湿原号」の指定席を取ろうという算段だ。ところが、前者は通路側しか空いておらず、後者は満席。とりあえず「スーパーおおぞら1号」の指定席券を手にみどりの窓口を出たが、冷静に考えれば始発駅から乗るのだから自由席の方が良さそうだし、それ以前にSLに乗れないのに釧路へ行く意味はあるのかふと疑問に思う。雪崩の恐れで留萌本線が運休してはいるが、留萌駅からバスに乗って増毛駅に行くのも魅力じゃないか?しかし今振り返るとこの辺りが風邪のピークだったのだろう、熱っぽく、とにかくだるい。ただただ座席に座ってゆっくりしたい。ふらふらと「スーパーおおぞら1号」に乗り込む。

7:02札幌発。のど飴をなめつつ、うとうとしながら、もう「はまなす」に乗るという大目標を果たしたのだし、体長も悪いし家へ帰りたいなどと思う。旅先で家へ帰りたいと思うなど初めてだったが、ぜひ乗りたいというわけでもなかったSLの指定席を逃したのが思いのほかテンションを下げていた。加えてどうもお腹の調子が悪い。1時間おきくらいに座席とトイレを往復する。おかげでドアの窓から銀世界が見れたのはささやかな収穫だった。少し気が晴れる。

スーパーおおぞら1号の車窓

11:01釧路着。向こうのホームにSLの姿が見えた。11:08発の「SL冬の湿原号」に違いない。せめて写真だけでもとそちらへ向かう。

SL冬の湿原号@釧路駅

SL冬の湿原号@釧路駅

SL冬の湿原号@釧路駅

SL冬の湿原号@釧路駅

恨めしい思いを胸に発車を見送った。腹いせにホームの「湿原の鐘」を音高く鳴らす(笑)。なお、SLと同じホームの向かい側には快速「ノサップ」が停車中で、ルパン三世のラッピング車両が使われていた。さりげなくモンキーパンチ先生のサイン入り。これまた少し気が晴れる。

釧路駅

さて、「スーパーおおぞら1号」でうとうとしながら考えたことがあって、それを実行に移すべくみどりの窓口へ向かう。といっても大したことではなく、逆方向の「SL冬の湿原号」に乗ろうというものだ。みどりの窓口の前には「SL冬の湿原号」の空席状況の案内板が出ており、先ほどの釧路発は満席だが、標茶発は空席ありとなっていた。首尾よく指定席券を入手。820円がタダになるのだからなかなかのお得感。区間は茅沼~釧路湿原というマニアックなもので、観光と乗車を両立させようという趣向である。

SLの運行期間中は普通列車の時刻が変更となり、釧網本線の次の列車は12:26まで無い。SLに乗れなかったことよりむしろこの時間のロスが痛い気もするがしょうがない。駅の写真を撮ったり、昼食を仕入れたりで時間を潰し、頃合いを見てホームへ。タラコ色の気動車の隣が我が釧網本線の普通列車だ。

釧路駅

これで当初はSLで行くはずだった茅沼駅へ向かう。茅沼駅ではタンチョウが餌付けされており、運が良ければ見られるというので旅の計画段階から楽しみにしてはいたが、まあ無理だろうと半ばあきらめてもいた。ダメ元ではあるが、いずれにせよSLに乗るためには行かねばならない。どうも旅の2日目は内容の薄いものになりそうだ・・・この時はそう思っていた。

エゾシカが線路に飛び出したりはしまいかと思っていたがそんなイベントも無く、茅沼13:08着。線路の向こうの雪原にはやはりタンチョウの姿は無かった。まあそんなことだろうと思ったと、駅舎の中で昼食の五目いなりを頬張る。SLの茅沼発は14:19である。

茅沼駅

茅沼駅

茅沼駅

※2016年2月19日、OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough。

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