名列車、夜行急行「はまなす」が3月の北海道新幹線開業の影響で廃止となる。その前に何としても乗っておきたいと思っていた。そんな折、釧網本線を走る「流氷ノロッコ号」も廃止されると知り、同時に素晴らしい流氷とノロッコ号の写真を目にした。この光景を、流氷をぜひ見たいと思う。これまで寒い時期の北海道は避けていたが、北海道は寒い時期に行ってこそだと宮脇俊三さんも言っていた。よし行こうと計画を練る。ついでのこと8月に廃線となる留萌本線の留萌~増毛間も組み込み、良いプランができたと悦にいったのも束の間、なんと雪崩の恐れありとのことで出発6日前から留萌~増毛間が運休。慌てて道東集中プランに組み替えた。旅が始まる前から幸先が悪い。

2月18日(木)出発。これまたタイミングの悪いことに風邪をひき、のどが腫れて体がだるい。こんな状態で「はまなす」に乗るのかといささか憂鬱な気持ちで家を出る。

新神戸10:05発の「のぞみ10号」に乗車。

新神戸駅

日中の山陽・東海道新幹線に乗るのは久々だ。自由席は通路側しか空いてなかったが、隣の客が新大阪までだったので首尾良く左の窓側に移れた。風邪薬の影響か眠たく、ほとんどの区間うとうとしていたが、富士山はぜひ見たいと頃合いをみて車窓を見つめる。と、雄大な山すそが現れた。残念ながら山頂は雲の中だが、ときおり雲間から白く雪化粧した上部の山肌も見えた。

富士山

12:53東京着。それにしても「のぞみ10号」、車掌の滑舌が酷くて半分以上何を言ってるのかわからない車内アナウンスだった。新幹線でこれは珍しい。

13:20発の東北新幹線「はやぶさ21号」に乗り換え。窓側の指定席だったが、残念ながら姫神山が見える右側ではなく左側。こちらもほとんどの区間をうとうとと過ごす。少しもったいない気もするが、「はまなす」へ向けての体力温存だ。新青森16:43着。

新青森駅

16:53発の特急「スーパー白鳥21号」に乗り換えて隣の青森駅へ。1駅だけ特急とは贅沢なようだが、この区間は乗車券だけで特急に乗れる。この特急も北海道新幹線開業で廃止されるので、残り少ない貴重な機会だ。青森16:59着。

青森駅

急行「はまなす」の青森発は22:18なので、5時間以上ある。この時間をどう潰すかが初日の課題だったが、ほとんどノープランのまま来てしまった。とりあえず近くに停泊しているかつての青函連絡船「八甲田丸」を見に行く。博物館となっている船内は閉館時間を過ぎており見れないが、外観だけでも見ておきたかった。駅を出て左方向へ進むとすぐにライトアップされた船容が姿を現した。

八甲田丸

八甲田丸

八甲田丸

ただ折悪しく雨が降り始め、早々に駅へ退散する。どうもタイミングに恵まれない旅のようだ。そういえばこの時期にしては異例なことに、まだ流氷は接岸していないという。見ることはできるだろうか。

ちょうど夕食時でもあり、駅で目に付いた食堂に入る。注文したのは「しじみラーメン」。十三湖名産のしじみが入っているらしい。とはいえ何個かちょろっと入ってるだけだろうと思いきや、しっかりと20個ほども入っていたのが嬉しい。味噌汁のしじみの身は食べない派だが、このしじみはもちろんしっかり頂く。スープはアッサリ塩味。思ったほどしじみの風味は出ていなかったが、中々美味しかった。

しじみラーメン

しじみラーメン

「はまなす」発車までまだ3時間以上ある。駅の待合スペースのベンチで、ちょうど木曜日ということもありスマホのアプリで岩手県一関市の「FMあすも」のラジオ番組「姫神・星吉紀の北天幻想」を聞いたりして過ごす。200回記念だったがいつも通りの収録放送。録音できない環境では逆にありがたい。これはタイミングに恵まれたといえるかもしれない。番組後はまた少しうとうとと、寝過ごさないように気を付けて。

余談だが、青森駅のトイレはかなり綺麗だった。駅の外に入り口がある上に、冷たい和式便器があることを連想させるアルミサッシのドアだったが、リニューアルされ暖房が利いた室内には洋式便器が並ぶ。あまり利用者もおらず、匂いも無く、個室に籠ると思いのほか落ち着ける空間だった(笑)。用を足すついでに少々長居。

さて、改札の電光掲示板を見ると「はまなす」は21時36分ごろに早くも入線するらしい。駅での無為な待ち時間が少なくて済むし、撮影タイムも十分に取れそうだ。

青森駅

~つづく~

※2016年2月18日、OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough。

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