「HYOGO-KOBE 宇宙博(第30回ISTS兵庫・神戸大会)」でKAGAYAさんのトークショーが開かれるという事で、昨日は久々に神戸・ポートアイランドへ。会場ではミニプラネタリウムでKAGAYA作品が上映されるとのことで、あわよくば新作の「オーロラの調べ」を見られないかという狙いもあった。

三宮駅で1日乗車券を買って何年振りかでポートライナーに乗ったが、自動運転で運転士がおらず、車体が小ぶりなこともあって遊園地の乗り物のような雰囲気。加速・減速はゴムタイヤなので力強い。鉄道というには抵抗があるが、実に楽しい乗り物だ。

市民広場駅で下車すれば会場の国際展示場2号館は目と鼻の先。入り口に向かうと何やら人だかりができており、セレモニーがある様子。人垣の向こうを見やると、宇宙飛行士の方らしき姿も見える。2011年に国際宇宙ステーションに長期滞在された古川聡さんだった。関係者の挨拶に続き、テープカット。ハサミを入れるポーズをとったまま古川さんも含めた4人が並ぶ撮影タイムがあったのには笑ったが、私もありがたく撮らせていただく。その後、本当にテープが切られ、宇宙博が開幕。

宇宙博(ISTS兵庫・神戸大会

時刻は10時過ぎ。子供達と握手している古川さんを横目にいざ会場内へ。入ってすぐ右手にKAGAYAさんの写真展コーナーがあった。コーナーの中央部にはテーブルといすが置いてあり、そこにはKAGAYAさんの姿も。

宇宙博(ISTS兵庫・神戸大会

写真展は後でゆっくり見てまわることにし、各回先着30名のみ鑑賞できるミニプラネタリウムへと急ぐ。しかしすでに数十人の列ができており、案の定次の回へと回された。11時からの整理券を受け取りがてら尋ねると各回同じ番組とのこと。タイトルまでは訊かなかったが、同じ番組なら次の回でも問題ない。色んな展示を見てまわりながら待つことにする。宇宙服やエアバス社のヘリコプターが展示されており、間近で見れて「おおっ」と思う。子供たちが描いた宇宙の絵もあって自由な発想が楽しい。が、他の展示はマニアック過ぎて、たぶん凄いんだろうがよく分らないという代物も多かった。このイベントは企業の発表会的な性格も帯びているらしく(というよりも本来はそちらがメインか?)、素人が企業ブースで電子部品なんかを見せられても「ふーん」と思うよりない。

宇宙博(ISTS兵庫・神戸大会

宇宙博(ISTS兵庫・神戸大会

宇宙博(ISTS兵庫・神戸大会

KAGAYAさんの写真展へ舞い戻って、素晴らしい写真の数々を眺めている時間が一番長かったと思う。開始10分前となってミニプラネタリウムへ向かい、整理券を渡して列に並ぶ。

宇宙博(ISTS兵庫・神戸大会

この直径7メートルほどのドーム、モバイルプラネタリウムというらしいが空気でふくらましており、しぼまないように5人ずつ前の人と間隔を開けないように入ってくださいと言われ、慌ただしくその内部へ。薄暗い内部には、プラスチック製の茶色くて背もたれの無い、そして座面中央に穴が開いた、どう見ても風呂場の椅子だろうというものが並べられており、それに腰かけて見るという方式。入って右手が映像の正面だと言われたが、前の人に続いて入らなければいけなかった流れで席を選ぶ余裕が無い感じになり、座った場所は左端中段くらいの位置。もっとも普通のプラネタリウムと違って座席は平面に設置されているので「段」とは言い難いのだが。

定刻に来ない人を待つ間に、この日の夜9時の神戸の星空の解説が行われ、金星と木星がすぐ近くに見えることなどが説明された後、「銀河鉄道の夜」の上映が始まった。期待した「オーロラの調べ」ではなかったものの、これも見たことがない番組だったので嬉しい。



言わずと知れた宮沢賢治の童話を映像化したこの番組。KAGAYAさんのCGが見事にその世界を表現しており、そして色彩が非常に美しい。また原作ではイメージしにくかった場面も、ああこういう事だったかと納得できた箇所もあった。

そしてなんといっても鉄道が大好きな人間としては、それに関連した部分に目が行ってしまう。特に素晴らしかったのは客車がカーブを走る時の動きを窓から身を乗り出して前方を見やるような視点で描いたシーンで、非常にリアルで臨場感があった。そして沿線に立つ腕木式信号機と木造のトラス橋。まさかこんなに鉄分補給ができる番組とは思わなかった。見ている間気になったのが冒頭シーンの列車には炭水車が無かったのに本編の銀河鉄道にはあったことだが、後で調べてみると銀河鉄道のモデルの花巻軽便鉄道のSLはタンク式機関車で炭水車が無かったそうで、冒頭の列車はそれだったらしい。銀河鉄道に炭水車があったのは花巻軽便鉄道と区別して描くためか、あるいは原作にその言及があったのだろうか。あとこれは番組の内容には関係ないが、上映中にドームの外で行われていた宇宙絵本三味線講談の津軽三味線(?)の音色が漏れ聞こえており、番組のBGMがそれに負けているシーンもあって、まるで五能線の「リゾートしらかみ」に乗って銀河鉄道を旅しているようで不思議な感じがした。鉄道に興味が無くそう思えない人にはただ雰囲気ぶち壊しだったかもしれないが。

番組はカンパネルラが列車から姿を消し、ジョバンニが叫ぶシーンで終わる。哀しい結末を見せずに終わるのは番組の性格上良いと思うのだが、直後に「続きが気になる方は原作を読んでみませんか」というようなメッセージが出るのは少し違和感を感じた。販促番組っぽく思えてしまったのだろうか?原作も素晴らしいしぜひ読んでほしいという思いは私も同じだが、メッセージとして出さなくてもよかったと思う。

番組後の星空解説も含め40分ほどの上映が終わって会場の外へ出た。KAGAYAさんのトークショーまではまだ1時間以上ある。1日乗車券を買っていたので、まずはポートライナーで神戸空港駅まで行き、駅スタンプを押してとんぼ帰り。会場傍のレストランで昼食。きつね蕎麦を食べたが美味しくない。いかに米原駅北陸本線ホームの駅蕎麦屋が旨いかを改めて実感する。食べ終えて会場へ戻ると、まだ開演までは15分ほどあるのに席はほぼ満席。なんとか空いている席を見つけられたのは幸運だった。

宇宙博(ISTS兵庫・神戸大会

定刻の13時に始まったKAGAYAさんのトークショー。写真や動画を交えつつの講演は、世界各地での撮影エピソードなどとても興味深く、あっという間に時間が過ぎていった。特にイースター島のモアイ像とKAGAYAさんが並んでいる写真は笑ってしまったし、南極での皆既日食やアイスランドの撮影旅行の話も面白かった。また講演後の質問コーナーも、KAGAYAさんの答えが巧みでとても充実したものになった。機会があればまたぜひ聴きに行きたいと思う。

余談だが、私が好きな姫神関連では講演中に「オーロラの調べ」の予告編が流され、過去の作品の紹介動画のBGMとして「スターリーテイルズ」のテーマ曲をDAISHI DANCEさんがリミックスしたものが使われていた。あと講演終盤のBGMのインスト曲のシンセの音色が姫神っぽかったのだが、もしかすると「オーロラの調べ」の使用曲だったかもしれない。

約1時間の講演が終わり、会場を出る。ポートライナーに乗って、今度は北埠頭駅経由で三宮へ。これでポートライナー全線完乗だ。バスに乗る前にブックオフへ寄ったが目ぼしいものは無く、そのまま帰宅・・・するはずだったのだが。次の記事へ続く。

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