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2015.06.28
長野~関山~妙高高原/北陸・信越の旅2015春13
3月6~8日の北陸・信越旅行の模様、第13回。
旅の3日目の朝は早い。なにせ前日押せなかった関山の駅スタンプを押すべく、信越本線の始発列車に乗らねばならない。まだ薄暗い内にホテルを出て駅へと急ぐ。なんとか長野6:31発の直江津行きに間に合った。車両は前日に「信越線スイッチバック号」として運転されていた横須賀色の115系。これは幸先が良いぞと勇んで乗り込んだが、「スイッチバック号」車内で宴会でもした客がいたのか、いささか異臭が立ち込めており、ウッとなる。車内清掃はしていないのだろうか。

前夜通った区間を逆行し関山を目指す。空が明るくなるにつれ、車窓の雪原が白さを増していった。雪国を旅してるんだなあという実感がこみ上げる。そして牟礼、古間といった5年前の旅で下車した駅に懐かしさを覚える。いつのまにか車内の異臭は気にならなくなっていた。

▲牟礼駅の天狗「飯綱三郎」像

▲古間駅の車窓

▲黒姫駅
長野から約50分で関山駅に到着。押印。この駅周辺は世界有数の豪雪地帯で、1946年には1日で2メートル以上積もったらしいが、駅傍の積雪はむしろ前夜の黒姫の方が多いと思われた。独特な姿の駅舎が目を引く以外は、とりたててどうという事は無い。ホームへ戻り、7:39発の長野行きに乗り込む。


ただ駅スタンプを押すためだけに往復2時間もかけるのは惜しい。よって少し寄り道をしようと思う。隣の妙高高原で下車。子供のころスキー旅行で何度か訪れた思い出深い駅だ。以前駅スタンプはすでに押していたが、記念に今回も押し、ついでに入場券も購入した。



駅舎を出て、巨大な雪だるまを横目にしばし歩く。どこか良さそうな場所で撮り鉄をしようという算段だ。関山へ向かう際に、妙高高原手前で関川をやや長い鉄橋で渡ったので、それが見通せる場所を求めて進む。と、雪原の向こうに緑色をした件の鉄橋が見えた。道端に盛られたザラメ状の雪の上に立てば列車を上手くフレームに収められそうである。足をかけるとズボッと埋まるので厄介だったが登り切って、ホッとしながらふと横を見ると、立っているのは急斜面からせり出したような場所なのだった。下手をすると雪中にズボッと頭の先まで埋まりかねない。そうなると、おそらく発見されることはないだろう。雪下に地面があると思しき場所まで後退して、氷雨がポツポツと降る中で列車を待ち構えた。

この1本を撮っただけで引き揚げたが、もう少し粘って「妙高1号」を撮るのも一興だったかもしれない。ただ、先に述べたように足場が不安定な場所で、長居する気になれなかった。
妙高高原駅へ戻り、先ほど撮影した列車の折り返しに乗って長野を目指す。
~つづく~
※写真は2015年3月8日、OLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD(1~4・6枚目はNIKON COOLPIX L610)。
旅の3日目の朝は早い。なにせ前日押せなかった関山の駅スタンプを押すべく、信越本線の始発列車に乗らねばならない。まだ薄暗い内にホテルを出て駅へと急ぐ。なんとか長野6:31発の直江津行きに間に合った。車両は前日に「信越線スイッチバック号」として運転されていた横須賀色の115系。これは幸先が良いぞと勇んで乗り込んだが、「スイッチバック号」車内で宴会でもした客がいたのか、いささか異臭が立ち込めており、ウッとなる。車内清掃はしていないのだろうか。

前夜通った区間を逆行し関山を目指す。空が明るくなるにつれ、車窓の雪原が白さを増していった。雪国を旅してるんだなあという実感がこみ上げる。そして牟礼、古間といった5年前の旅で下車した駅に懐かしさを覚える。いつのまにか車内の異臭は気にならなくなっていた。

▲牟礼駅の天狗「飯綱三郎」像

▲古間駅の車窓

▲黒姫駅
長野から約50分で関山駅に到着。押印。この駅周辺は世界有数の豪雪地帯で、1946年には1日で2メートル以上積もったらしいが、駅傍の積雪はむしろ前夜の黒姫の方が多いと思われた。独特な姿の駅舎が目を引く以外は、とりたててどうという事は無い。ホームへ戻り、7:39発の長野行きに乗り込む。


ただ駅スタンプを押すためだけに往復2時間もかけるのは惜しい。よって少し寄り道をしようと思う。隣の妙高高原で下車。子供のころスキー旅行で何度か訪れた思い出深い駅だ。以前駅スタンプはすでに押していたが、記念に今回も押し、ついでに入場券も購入した。



駅舎を出て、巨大な雪だるまを横目にしばし歩く。どこか良さそうな場所で撮り鉄をしようという算段だ。関山へ向かう際に、妙高高原手前で関川をやや長い鉄橋で渡ったので、それが見通せる場所を求めて進む。と、雪原の向こうに緑色をした件の鉄橋が見えた。道端に盛られたザラメ状の雪の上に立てば列車を上手くフレームに収められそうである。足をかけるとズボッと埋まるので厄介だったが登り切って、ホッとしながらふと横を見ると、立っているのは急斜面からせり出したような場所なのだった。下手をすると雪中にズボッと頭の先まで埋まりかねない。そうなると、おそらく発見されることはないだろう。雪下に地面があると思しき場所まで後退して、氷雨がポツポツと降る中で列車を待ち構えた。

この1本を撮っただけで引き揚げたが、もう少し粘って「妙高1号」を撮るのも一興だったかもしれない。ただ、先に述べたように足場が不安定な場所で、長居する気になれなかった。
妙高高原駅へ戻り、先ほど撮影した列車の折り返しに乗って長野を目指す。
~つづく~
※写真は2015年3月8日、OLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD(1~4・6枚目はNIKON COOLPIX L610)。
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