漫画「BLOOD ALONE」の既刊11巻を読了。

BLOOD ALONE(1) (イブニングKC)

小説家の男と吸血鬼の少女の同居生活。その日常風景を中心に、人間と吸血鬼の戦いなどを描いたファンタジー。特に日常風景の話が良く、内容は悪く言えばテンプレート的で意外性はほぼ無いが、「だがそれが良い!」と言おうか、安心して読める。何よりそこに流れる空気感が非常に心地良い。少女の淡い恋心の描き方が絶妙だ。

一方の吸血鬼の勢力争いや人間との戦いを描いたダークファンタジー色が強い部分は話が判りにくい。特に9~10巻の辺りは急に固有名詞が増えた感じで、ここで置いてきぼりを食う読者も多いのではないか。10巻の巻末のキャラクター相関図が救いだ。正直、私としては日常風景の話だけで構成して、ファンタジー部分はチラッと見せる程度に留めた方が良作になった気はする。と思いつつ、ファンタジー部分も続きが気になって仕方がないのだが。次巻が出るまで再読して理解を深めておこう。

ところでこの作品。実は連載が10巻分で打ち切られ、以降の巻は同人誌という形で出版されているため、通常の書店では入手できない。私も最新の11巻は「とらのあな」で購入。そういう店に入るのは初めてだったので、まさに店名の通り「虎穴に入らずんば」の心持で入ったが、普通の書店と思っていたほどの差は無かった。しかし100ページ強で1000円越えは、10巻までの費用対効果を考えると高い。まあ買うけれども。なお、Amazonでは電子書籍(Kindle)版が300円強で販売されているので、紙の本にこだわらない方はそちらの方が良いだろう。

                                 ▼Kindle版11巻▼


関連記事
Secret

TrackBackURL
→http://erbaf.blog95.fc2.com/tb.php/1930-3ded1b4b