一昨日、神戸~大阪間で関西初の鉄道が開業して140周年を記念した入場券のセットが販売されるという事で買いに行くことに。ついでに須磨の水族館で期間限定で供されるというピラニアのムニエルもぜひ食べてみようという趣向だった。

三ノ宮駅に着いたのは9時過ぎ。販売開始は9時とのことで、まあマニアックな記念入場券などそんなに買う人は居るまいと思いきや、目を疑う光景がそこに。販売窓口の横にみっしりと人が並んでいた。これはマズイと慌てて並ぶが、結局私の前10人くらいの時点で売り切れ。何のために来たんだかと凹む。

しかしふと横のポスターを見ると、販売枚数は三ノ宮駅の200セットに対し、神戸駅は300セットとある。一縷の望みにかけて神戸駅へ。しかしまたもや目を疑う光景。販売窓口から始まる列は駅舎の外まで延々と続いていたのだった。一応並ぶが間もなく残り120セットとの案内。これは駄目だろうなと思いつつ並んでいたがやはり、駅舎に入って間もなく売り切れ。なんとも幸先の悪い4連休の初日だ。

三ノ宮駅神戸駅
▲左:三ノ宮駅の様子。右:神戸駅のポスター。/NIKON COOLPIX S4

凹んでいても仕方ないので須磨水族館(須磨海浜水族園)を目指す。JRで須磨海浜公園駅へ行き、そこから徒歩5分。小学生の時以来、本当に久々の須磨水族館だ。それにしても入館料1300円とは、管理費がかかるのだろうが水族館はおしなべて入館料が高い。ほぼピラニアを食べることだけが目的の私にとってはなおさらだ。

須磨水族館

展示された魚たちの前をほとんど通過し、一目散にピラニアを出すカフェレストランへ向かう。着いたのは10時40分。昼食には早いが、限定5食とあればしょうがない。扉を開けて中へ、と、食券を買うカウンターで目を疑う表示が。なんとピラニアのムニエルの写真に「売り切れ」のシールが貼ってあった。すごすごと店の外へ出る。本当に何をしに来たんだか。この時間で売り切れとは。開館時間の9時に来て、朝食にピラニアを食べろとでもいうのだろうか?

ピラニア(須磨水族館)ピラニア(須磨水族館)
▲ピラニア食べられずorz/NIKON COOLPIX S4

ともあれこのまま帰ると入館料1300円が本当に無駄になるので、とりあえず展示された生き物を見て撮って回る。よく考えればこれこそ水族館訪問者のあるべき姿だ。久々の水族館はそれなりに楽しい。なんとなく須磨水族館は大したことがないというイメージを持っていたが、展示種数もかなり多く、アマゾンの特別展も含め思いのほか見所があった。

ピラルク(須磨水族館)アマゾンのナマズ(須磨水族館)
▲アマゾン川に棲む世界最大の淡水魚ピラルクとナマズの仲間

キオビヤドクガエル(須磨水族館)
▲キオビヤドクガエル

ゴマフアザラシ(須磨水族館)ラッコ(須磨水族館)
▲ゴマフアザラシとラッコ

クリオネ(須磨水族館)
▲クリオネ(ハダカカメガイ)

クエ(須磨水族館)
▲巨大なクエ

カタクチイワシ(須磨水族館)
▲カタクチイワシの大群

本館の大水槽の前に戻ってきてふと見ると、ジャケットを着たウミガメが泳いでいておやっと思う。このアカウミガメがサメに食われた両前足に人工ヒレを付けた「悠」なのだった。ニュースで知ってはいたけれど、そうかここにいたのか。早速撮影。悠は大水槽の中をすいすいと泳ぎ、ときおり呼吸のために水面に顔を出したり、水底でじっとして休んだりを繰り返していた。同じ水槽にいる普通のアカウミガメと比べても特に泳ぎに不自然さは無く、開発期間5年を要しつい先日完成した通算36作目の人工ヒレはうまく機能しているようだ。

人工ヒレのアカウミガメ(須磨水族館)

人工ヒレのアカウミガメ(須磨水族館)

人工ヒレのアカウミガメ(須磨水族館)
▲アカウミガメの「悠」

自然に返すことを目標に製作してきたそうだが、開発中も悠が成長したり、あるいは太ったり痩せたりすることによって人工ヒレやジャケット部分のサイズが合わなくなったりしたそうなので、さすがに海に放すのは厳しいかもしれない。また悠自身が現状を幸せに思っているかどうかもわからない(不幸そうには見えなかったが)。とはいえ仮に人間のエゴであっても、開発中に義肢メーカーや高速水着メーカーが得た貴重な経験は他の現場でも活きることがあるだろうし、無駄なプロジェクトではなかったはずだ。

少なくとも、この人工ヒレを付けたウミガメが泳ぐ姿を見れた私は来て良かったと思った。

※写真は2014年5月3日、特記が無い限りOLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWDで撮影。

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