10月29日から11月2日まで行っていた、津軽と道南を巡る旅の模様。その第18回(最終回)。(前回はこちら

※この記事の写真は2013年11月2日、特記が無い限りOLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWDで撮影。

仁山駅を後にして、駅スタンプを押すために大沼公園駅へ。8:02着。ホームに降り立ってふと見ると、乗ってきた車両の傍らのモミジが真っ赤に色づいていた。

大沼公園駅

撮影してさあ駅舎に入ろうと戸に手をかけたが、開かない。列車の到着前後以外は鍵をかけているのか?少々焦って駅舎の脇の低い柵を乗り越えてホームの外に出、表から駅舎に入ったが、改めて思い返すと引き戸と開き戸を勘違いしていたのかもしれない。近くの公衆トイレもそうだったが、この駅周辺は戸の取っ手の形は同じなのに開き戸だったり引き戸だったりでややこしい。

ともあれ無事に駅スタンプは押せ、ついでに徒歩数分の大沼公園へ。沼の向こうに駒ヶ岳が綺麗に見えていた。

大沼公園

次に乗りたい列車は大沼公園駅を通らないので、隣の大沼駅まで1キロほど歩く。時間的には余裕のはずだったが、大きな荷物を背負っているせいか思いのほか時間がかかって、着いた時には数分の余裕しかなかった。急いで駅スタンプを押し列車に乗り込む。9:00発。桔梗9:23着。駅スタンプを押すために降りたが、この駅が思いのほか良かった。さほど古くは無いが赤い屋根が印象的で、おまけに傍らの樹は見事に黄葉しており、どちらも青空にとても映えていた。

桔梗駅

桔梗駅

次に乗るのは快速「アイリス」なのだが、これが遅れているようで、その旨の五稜郭駅からの放送が入った。結局定刻の9:57から5分ほど遅れてやってきた「アイリス」に乗り込んで、隣の五稜郭駅で下車。土産物屋を覗いてから、北海道を脱出する列車に乗り込んだ。

その特急「スーパー白鳥26号」も定刻10:21から4分遅れ。発車後しばらくしてから大きく揺れ、テーブルの上の“いろはす”が転んだ。その後も青函トンネル内は別として結構揺れ続ける。JR北海道は保線作業がいい加減だったのではないかと言われている最中でもあり、さもありなんという感じだ。その感覚を裏付けるかのように、青函トンネルを抜けて中小国駅の手前で急に揺れが無くなり、滑るように走る感覚に変わる。ちょうどJR東日本の管轄に入った辺りだった。

蟹田駅で下車し、津軽線に乗り換えて三厩駅へ向かう(必要な乗車券類は事前に江差駅で買っておいた)。しかし先述の遅れは6分まで拡大し、乗り継ぐ臨時快速「リゾートあすなろ竜飛1号」の発車まで2分しかない。蟹田に着いた時にはもう隣に入線していた。衆目も気にせず爆走し、跨線橋を渡り、外に出ていた車掌に手を挙げながら駆け寄って乗り込む。なんとか間に合った。しかし今度は一向に発車しない。どうしたことかと思っていると、対向の貨物列車が遅れていると放送があった。結局定刻の11:52から3分ほど遅れての発車。爆走は無駄になった。

リゾートあすなろ竜飛1号@蟹田駅津軽三味線@リゾートあすなろ竜飛1号


「リゾートあすなろ」の車両は基本的には「リゾートしらかみ」の新型車両などと同じなので目新しくは無い。どうも蟹田駅までの間で何かの試食が配られたらしく、ちょっと悔しい思いをする。と、「リゾートしらかみ」では見れなかった津軽三味線の演奏が行われるらしい。見に行こうかとも思ったが、演奏者の流派の伝統で韓国の「アリラン」の演奏から始まるというので少々萎える。なんでも創始者が雪道で韓国人に助けられたとか何とかの由来だったが(今ざっと調べてみるとその創始者とは高橋竹山で、行き倒れた時に食べ物をもらったのだという)、はるばる津軽まで来て「アリラン」というのは釈然としない。演奏時間も限られるのだから他の曲に時間を回してほしいものだ。ともあれせっかくなので見に行ったが、揺れる車内というのを差し引いてもあまり上手くなかった。自分の座席に座って天井のディスプレイに映っているのを見るので十分だろう。

遅れを取り戻して三厩には定刻の12:28着。

三厩駅

三厩駅

駅スタンプを押して、ざっと撮影し、12:46発の普通列車で引き返す。「リゾートあすなろ」は2両編成の車内を車内販売が行ったり来たりして落ち着かなかったが、普通列車はのんびりしてて良い。車窓もじっくり見られた。

津軽線の車窓

津軽線の車窓
▲津軽線の車窓/1枚目はポップアート使用

蟹田13:26着。持っている切符では途中下車できないが、改札の駅員氏に頼んで改札外のスタンプを押させてもらった。定刻13:44から5分ほど遅れてやってきた特急「スーパー白鳥30号」に乗り込む。

蟹田駅蟹田駅

新青森には定刻14:18から7分ほど遅れて到着。ここで「函館フリー乗車券」はお役御免。まだ有効期間は1日残っているが、十分元はとった。ここからは久々に「神戸市内~大宮」の長大な大回り乗車券を使用する。売店で遅い昼食用のおにぎりを購入し、14:38発の東北新幹線「はやぶさ12号」に乗車。全車指定席だが、江差駅で指定席券を買った際、残席はわずかに1。私が購入して満席となった。3列の真ん中だったので駅員氏は申し訳なさそうだったが、とれただけでもラッキーといえよう。

新青森駅
▲新青森からは「はやぶさ」に初乗車

新青森を出てすぐ、左手に三内丸山遺跡の復元された櫓が見えた。姫神がかつてコンサートを行った場所でもある。事前にスマホの地図を見ていなかったら気づかなかっただろう。ついでのこと、姫神山もぜひ見たい。岩手県にある、姫神のアーティスト名の由来になった山である。地図を見ると新幹線は割と近くを通り、ちょうどトンネルとトンネルの間で見えそうである。車窓とスマホを交互に見ることしばし、いわて沼宮内を過ぎてしばらくした頃にチラッと赤く色づいたピラミッド形の山容が見て取れた。

定刻18:08から3分ほど遅れて東京に到着(途中の大宮からは大宮~神戸市内の乗車券を使用)。東海道新幹線「のぞみ249号」に乗り換え。18:20発。自由席の空きを探して車内を歩くうちに、座席に座っている人の大きな赤いリボンを付けたオカッパ頭が見えた。変わった頭の女性だなと思いながら通り過ぎようとしたが、えっと思って思わず二度見。前から見ると中高年の男性だった。紺色の服を着ていたが、魔女の宅急便のキキのコスプレか何かだろうか?間違いなく言えるのは非常に気色悪いということだ。

無事に空席を確保。なかなか車内販売が来なかったが、19時半前にようやく来て、夕食用にサンドウィッチとコーヒーのセットを購入。なんでも期間限定でエチオピア産の珍しい豆を使っているとのことだったが、そのためか今まで飲んだ新幹線のコーヒーの中では一番美味しかった。

と、また変な格好の中高年男性が歩いてきた。サングラスをかけ帽子をかぶり、スーツのポケットに赤と金のボールペンを3本も差し、金ピカのバッジやネックレスを山のように着けている。B級映画のマフィアのような雰囲気を醸していたが、清潔な新幹線の車内では明らかに浮いていた。

新大阪20:53着。東海道本線の快速に乗り換えて三ノ宮へ。バスに乗り換えて帰宅。長い旅が終わった。

~津軽・道南の旅・了~



<蟹田~三厩間の乗車券>

蟹田~三厩間の往復には、蟹田~三厩の往復乗車券を使用した。当たり前のように思われるかもしれないが、津軽線と津軽海峡線が分岐するのは蟹田の隣の中小国であり、津軽海峡線の列車は中小国には停まらないということもあって、北海道方面からの列車から蟹田で津軽線に乗り継ぐ場合は、特例として重複する蟹田~中小国間の運賃は不要ということになっている。なので、往復普通列車に乗るのなら中小国~三厩の乗車券で良い。

しかし、今回は往路に全車指定席の臨時快速「リゾートあすなろ竜飛1号」を利用した。指定席を利用する場合は乗車する全区間に対応する乗車券が必要だったはず。ということで復路もそのあおりを食う形で蟹田~三厩間の往復乗車券を買ったわけだ。しかし本当のところはどうだったんだろう?復路は三厩~中小国間で良かった気もする。代金自体は数十円の差なのでどうでもいいといえばいいが、気になる。駅員氏に確認すれば良かったか・・・。

この点に関して詳しいルールをご存知の方、コメントを下さると幸いです。

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