10月29日から11月2日まで行っていた、津軽と道南を巡る旅の模様。その第15回。(前回はこちら

※この記事の写真は2013年11月1日、特記が無い限りOLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWDで撮影。

湯ノ岱10:57着。ロッジのような外観の駅舎に入って駅スタンプを押そうとすると、備え付けのスタンプ台の蓋に「湯ノ岱温泉」に江差線各駅のスタンプが置いてあると書いてあるではないか。入場券を買いがてら窓口で尋ねると、駅から徒歩10分ほどで、ホームの向こうのほうに見える茶色い屋根の建物だと教えて下さった。神明駅へ徒歩で向かうには時間的余裕はほとんどない。さっそく湯ノ岱温泉を目指して歩き出す。

湯ノ岱駅
▲湯ノ岱着。駅員にタブレットが渡された

湯ノ岱駅
▲駅舎内には江差駅同様ストーブが鎮座

湯ノ岱駅
▲駅舎外観

踏切と川を渡り、左折して川沿いの未舗装の道に入る。廃業した民宿(?)の廃墟が現れ、本当にこっちなのか不安になったが、すぐに上ノ国町国民温泉保養センター、通称湯ノ岱温泉の建物が現れた。

湯ノ岱温泉
▲上ノ国町国民温泉保養センター/NIKON COOLPIX S4

温泉に入らないと押せないかとも思っていたが、受付で尋ねるとにこやかにどうぞと言って下さった。7・8個ほどもあったスタンプは図柄は無機質でどれも同じ。駅スタンプとしてはいまいちではあったが、無いと思っていた駅のもあって得した気分ではある。天ノ川駅のものもあった。

さて、ここでの目的は果たしたので急いで神明駅へ向かう・・・予定だったが、なんだか温泉に入りたくなってきた。神明駅には渋い木造駅舎があるが一応列車内から見れたし、一眼レフのメモリーカードの残量がほぼ無く、行っても大して写真は撮れないし、列車の時間ギリギリになる。3キロ歩くのもめんどくさい。スタンプを押すだけで出るのも申し訳ないような・・・。考えることしばし。気が付いたら受付で「入湯料はいくらですか?」と訊いていた。

家族旅行を除けば、一人旅で温泉(足湯以外)に入るのは8年前の屋久島の尾之間温泉以来だ。券売機で350円の券を買って受付で渡し、コインロッカーに貴重品を入れ(100円玉が返ってくるタイプでありがたい)、いざ入浴。タオルを持っていて良かった。

湯ノ岱温泉
▲先客がいなかったので1枚/NIKON COOLPIX S4

手前から42度、38度、35度と3つの湯船があって、たしか中央の38度が源泉だった。硫黄よりも鉄の香りがする温泉。鉄錆色に濁った湯の中に段差が隠れていて足を滑らせそうになる。入る方はご注意を。それはともかく、良いお湯だった。気に入ったのは長湯に良い38度だが、体がほぐれる気がする42度と、火照った体を冷ます35度も良い。打たせ湯も良い。なんだかんだで30分ほどは浸かっていただろうか。文字通りふやけるほど温泉を堪能した。地元の方らしい入浴客が2人ほど入ってきたが、のんびりできた。江差線廃線後はバスが走るのだろうか。ぜひまた来たい温泉だ。

温泉を出てコインロッカーから貴重品を出し、休憩室へ。冷水で喉を潤し、折良く開かれていた江差線を走った列車のヘッドマークや写真の展示を見た。

湯ノ岱温泉
▲ヘッドマークの展示/NIKON COOLPIX S4

思わぬ良い温泉に入れて満足。この選択は多分正解だった。湯ノ岱駅に戻り、12:24発の列車で上ノ国駅へ。ここにも駅スタンプがある。

湯ノ岱駅
▲タブレットを受け取り、列車は湯ノ岱駅を発車

上ノ国に12:46着。駅舎は面白味のない外観だったが、駅スタンプが押せればとりあえず良い。コンデジの電池残量が無くなったので、駅近くのスーパーで単三電池を買い、また駅へ戻る。

上ノ国駅
▲奥が上ノ国駅駅舎。近くに大根が干されていた/NIKON COOLPIX S4

駅へ戻るとそこにいたオバちゃんに「天ノ川駅の切符は買った?」と訊かれた。なんと、駅舎の奥に天ノ川駅の切符売場があるではないか!いさんで硬券の2枚セットを購入。これは良いものが買えた。

上ノ国駅
▲上ノ国の駅舎内にある、天ノ川駅の切符売場/NIKON COOLPIX S4

ホームで先ほどのおばちゃんと談笑。北海道の方だが、江差線のこの区間が廃止になるということで、その前に乗りに来たのだという。湯ノ岱温泉は地元の人しか利用しないという話や、函館にも温泉があるといった話をしながら待つことしばし、列車がやってきた。

上ノ国駅
▲乗る列車がやってきた/NIKON COOLPIX S4

上ノ国13:14発。渋い駅舎の駅には降りられなかったが、上ノ国~湯ノ岱間はこれで2往復することになり車窓も堪能できたし、駅スタンプもコンプリートでき、湯ノ岱温泉にも入れて江差線の廃線予定区間に関してはもう充分という気分。かねてから行ってみたかった廃線区間外の渡島当別駅を目指した。

~つづく~

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