欠かさず購入しているのになぜかいつも新刊の発売日がいつの間にか過ぎている夢枕獏さんの「陰陽師シリーズ」。今回もまた発売日を逃した。毎度々々、妖しのモノが邪魔をしてるのか?とにかく購入して読了。

陰陽師 醍醐ノ巻 (文春文庫)amazon画像リンク作成ツール

全9篇からなる短編集で安定のクオリティ。前巻辺りから源博雅のセリフの語尾に「~じゃ」が付きだしたが、気にならなくなってきた。好きなキャラクター「虫めづる姫君」こと露子が準レギュラー化しているもの嬉しい。紹介文にも書かれている、伽羅の香りを残していつの間にか消え去ってはまたどこかへフッと現れる女の話が一番印象に残った。

話の結末がよめてしまったりもするのだが、裏返せばそれは話が分かりやすく気軽に読めるということでもあり、物語全体に(縁側で酒を飲む安倍晴明と源博雅の間や庭に)流れる空気感というか、そういうものがこのシリーズの大きな魅力。また、「話の型」のようなものがあって、読者が心の中で「待ってました!」と言いたくなる様な、そんな瞬間がいくつかある。“マンネリ=つまらないもの”の図式が出来てしまいがちだが、このシリーズはテレビの「水戸黄門」のようにそれを上手く魅力へと昇華させている。

次巻も楽しみだし、おそらくずっと買い続け、読み続けるシリーズだろうと思う。



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