先月29日から今月2日まで行っていた、津軽と道南を巡る旅の模様。その第7回。(前回はこちら

※この記事の写真は2013年10月31日、特記が無い限りOLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWDで撮影。

数年前に存在を知って以来見てみたかった、青森県の神社にあるという鬼の像が付いた鳥居。今回の旅程を計画するに当たって調べてみるとその「鳥居の鬼コ」は1箇所ではなく、弘前・五所川原周辺に30箇所以上存在していることが分かった。3日目はまずその中から2箇所を訪れる。

2日目は予定をまいたおかげで早く就寝できた一方、1泊目が車中泊だった事もあって少々疲れてもいた。3日目冒頭のプランは2つ用意しており、必要な起床時間はそれぞれ5時と6時。起きた時間で決めようと、とりあえずスマホの目覚ましを6時にセットして寝たら5時半に目が覚めた。これは急げば5時起きプランに間に合うか?急いで支度し5:50頃にチェックアウト。乗るのは弘南鉄道大鰐線の6:10発大鰐行きで、始発の中央弘前駅はホテルから徒歩17分らしい。ギリギリだ。しかもホテルを出ると雨が降っていた。折り畳み傘を取り出し、大荷物を背負って歩く。歩きスマホにならない程度に地図をチラ見しながら急ぎ足で行くがなかなか着かず焦る。味わい深い北国のローカル線らしい駅舎が現れたのは、発車2分前だった。

中央弘前駅(弘南鉄道)
(NIKON COOLPIX S4)

急いで券売機で切符を買い、駅スタンプを押し、地元のお爺さんとともに改札を通ったが、改札が自動改札ではないのはともかく、切符に印を押すのではなくハサミを入れる方式だったのには驚いた。しかし感動に浸っている暇はない。発車直前の列車に飛び乗る。日本最北の私営電気鉄道に初乗車だ。

中央弘前駅(弘南鉄道)
(NIKON COOLPIX S4)

車両は元東急の7000系。始発列車の2両編成の車内に乗客は私を含め3人。乗り込んで程なく発車した。

途中、津軽大沢駅で古そうな電気機関車のすぐ横に停まったので撮影。

弘南鉄道ED22@津軽大沢駅

このED22形電気機関車1号機、記事を書くにあたり調べてみると凄い経歴の持ち主で、まず製造は1926年(大正15年)アメリカ製。なんと87歳現役である。しかも移籍の軌跡が賑やかで、信濃鉄道 → 国鉄(信濃鉄道国有化) → 西武 → 近江鉄道 → 一畑電鉄 → 弘南鉄道と各地を転戦してきた、いわば日本の鉄道史の生き証人とも言える古豪だった。弘南鉄道では除雪用に使われているそうだ。

6:29石川着。切符は運転士に渡さなければならないが、お願いして持って帰らせてもらえた。硬券ではないとはいえ、なにせハサミが入った切符である。

さて、この石川駅から徒歩5分ほどのところに3日目最初の目的地、石川寺山八幡宮はある。が、その前に石川駅をしばし見物。

石川駅(弘南鉄道)
▲駅舎内

思いのほか味わい深い駅舎に少々時間を食われてしまったが、神社へ向かって歩き始めた。

石川駅(弘南鉄道)石川
石川石川寺山八幡宮

踏切を渡って稲藁が円柱形にまとめられたのがいくつも置かれたモダンアートのような田んぼの脇を通り、奥羽本線の下を潜って美味しそうな実をたわわに実らせたリンゴ畑の間を進むと、鮮やかな朱色の鳥居が現れた。石川寺山八幡宮である。しかしこの一の鳥居には鬼の姿は無い。参道を進み、カーブした石段を登った先にそれはあった。

鳥居の鬼コ@石川寺山八幡宮
▲本来なら扁額があるはずの場所に・・・

鳥居の鬼コ@石川寺山八幡宮
▲赤鬼が1匹

鳥居の鬼コ@石川寺山八幡宮
▲なんだかユーモラスな姿(ポップアート使用)

鳥居の鬼コ@石川寺山八幡宮
▲緑色の瞳。頭には小さな角がある

鳥居の鬼コ@石川寺山八幡宮
▲背中側の造形にも手が抜かれていない

最後の写真。参考にしたサイトの写真と「ナイスでん部」というコメントからぜひ見てみたかったお尻。思っていた以上にプリンとしていて驚く。お尻に並々ならぬこだわりを持った職人だったのか?顔の表情も含め、実に愛らしく魅力に溢れた鳥居の鬼コだった。魔除けの目的だともいうが、このユーモラスな鬼の実力やいかに?

列車の時間が迫ってきた。後ろ髪引かれる思いで石川駅へと戻る。

~つづく~

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