先月29日から今月2日まで行っていた、津軽と道南を巡る旅の模様。その第5回。(前回はこちら

※この記事の写真は2013年10月30日、OLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWDで撮影。

奥十二湖から十二湖駅前へ向かうバス。乗った時は貸しきり状態だったが途中で数人拾い、さらに「日本キャニオン」と名付けられた風景がよく見える橋の上で停車。乗客は一旦降りて撮影することが出来た。この路線バスにしかないサービスとのことでありがたいが、風景自体は山肌に白い崖が見えているだけでどうということは無い。

サービスの停車もありながら、定刻の12:45に十二湖駅前着。カメラを向けると運転手氏はダブルピースで応えてくれた。本当に良い方だ。

弘南バスの運転手氏

荷物を預けたうどん屋のおばあちゃんも、お願いすると恥ずかしがりながらも写真を撮らせてくれた。こちらも実に良い方だった。

十二湖駅ホームに行くと、照明の柱の根元が茶色く錆びていて、そこに同化するように2匹のカメムシがいた。まさか擬態ではなかろうが面白かったので撮っていると、観光客のおじいちゃんがそれにやたら感心して、仲間の中高年グループを呼び寄せ人垣が出来てしまった。そこに列車が入ってくるが、人垣が邪魔で撮れない。しかもお婆さんが黄色い線を超え、背負った荷物を線路側に突き出すようにしゃがんでカメムシを覗き込んでいるものだから、危なっかしくて注意すると「轢かれたら分かるんやから気にせんといて」と言われる。いや、あんたがスプラッタになるのは自由だが、列車が止まるのは困るんだ。

13:02発。乗車した快速「リゾートしらかみ3号」はハイブリット気動車の青池編成だった。この形式のリゾート車両をJR東日本は何編成も作って各地に走らせている。リゾート列車は各車両の個性が魅力なのに、走っている場所は違えど外観や内装はほぼ同じでつまらない。この青池編成も昨年乗った「リゾートビューふるさと」と大差無い。夜行列車の廃止といい、どうも近年のJR東日本は効率化に走り過ぎているようで、鉄道の旅の魅力に目を向けられていないようだ。JR九州を見習ってほしい。

驫木駅
▲難読駅名・秘境駅として有名な無人駅、驫木(とどろき)を通過

ともあれ、千畳敷駅で15分間停車する間に駅前に広がる千畳敷海岸を散歩できるのは良いサービスだ。いい気分転換になる。発車3分前になると、汽笛が2回鳴らされる。13:54着、14:09発。

リゾートしらかみ・青池編成@千畳敷駅
▲千畳敷駅に停車中

千畳敷
▲千畳敷

鯵ヶ沢に14:30着。この先で名物の津軽三味線の演奏が車内で行われるらしいので途中下車するのは少々残念だ。乗車券を買い、駅舎内のコインロッカーに荷物を入れ、身軽になって普通列車に乗車。北金ヶ沢(きたかねがさわ)駅へ引き返す。14:50発。北金ヶ沢15:08着。ちなみに「リゾートしらかみ」は北金ヶ沢駅で列車行き違いのため運転停車する。乗降させてくれればこんな面倒は必要ないのだが。

鯵ヶ沢駅鯵ヶ沢駅
▲鯵ヶ沢駅。青森らしく駅の売店ではリンゴが売られていた

北金ヶ沢駅北金ヶ沢駅
▲北金ヶ沢駅に到着

ここへ来たのは日本最大のイチョウの樹を見るため。北金ヶ沢の大イチョウ。黄葉の見頃はこれだけ北の地方にもかかわらず11月下旬の勤労感謝の日前後とのことでまだ真っ青だろうが、その巨体をぜひ見たかった。

駅から徒歩10分ほどで到着。やはりまだ真っ青だ。樹というよりは小さな森のようなこんもりした樹形。あんまり大きくないような気がして自分との大きさ比較の写真をセルフタイマー撮影してみたら、やはり大きい。大き過ぎてスケール感が狂ってしまったようだ。何本もの気根が垂れていて「垂乳根の大イチョウ」とも呼ばれ、母乳の出ない女性の信仰を集めているらしい。私が撮影している間も女性が一人、太い幹の周囲を巡り幹や気根に手を当てながら熱心に祈っていた。

北金ヶ沢の大イチョウ
▲私との大きさ比較。デカイ

北金ヶ沢の大イチョウ
▲アートフィルター「ポップアート」を使って。緑には緑の美しさがある

北金ヶ沢の大イチョウ
▲気根がたくさん垂れ下がる

北金ヶ沢の大イチョウ
▲根元には祠。この他周囲にもいくつか祠がある

北金ヶ沢の大イチョウ
▲大イチョウは五能線の線路の傍にある。リゾートしらかみ4号・くまげら編成が通過

撮影中に雨が降ったが、イチョウの樹の下にいると雨粒は全く地上に落ちてこない。よく見るとごく一部の枝は黄色くなっていて、樹の下には色付いた新鮮な葉が何枚も落ちていた。まだ見頃には遠いが見にくる人は何人かいて、地元のご夫婦としばしお話。毎年この大イチョウを見に来られるそうで羨ましい。

16時頃、大イチョウを後にして北金ヶ沢のバス停へ。

~つづく~

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