津軽海峡線の竜飛海底駅が11月10日で実質廃止となり、江差線の木古内~江差間が来年5月で廃止となるという。その前になんとか行きたいと思ったが、前者は訪問に見学整理券が必要であり、廃止が発表されたことでそれはプレミアチケットと化し、みどりの窓口での入手はほぼ不可能な状態だった。

転売屋が大量に抑えたらしく、某オークションサイトには多数出品され、中には定価2,040円の整理券に1万5千円も出している落札者も。転売屋に美味しい汁を吸わせるのは腹立たしいし、さらなる転売屋を生む事にもつながると思いながらも諦めきれず、たぶん無理だろうという定価プラスアルファくらいの値で入札していたら、なぜか他に入札者が無いまま10月31日の分が落札できた。ならば行くしかない。ということで憧れの五能線乗車も絡め、10月29日から4泊5日で津軽・道南の旅へ出発。

※この記事の写真は2013年10月29日、OLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWDで撮影。

初日の朝、まずは三ノ宮駅のみどりの窓口で乗車券等を購入。移動の主力になるのは東海道~山手~東北~高崎~上越~信越~羽越~奥羽~五能~奥羽~東北新幹線経由で神戸市内~大宮間という長大な乗車券で、価格は2万円強。距離が長くなればなるほど運賃の上昇割合が低くなる乗車券の特性を利用したお得な切符の買い方だ。余談だが、上野~高崎間は全区間が高崎線ではなく、大宮までが東北本線、そこからが高崎線ということになるようで、それを知らずに上野駅から高崎線と書かれた紙を提示したところが窓口の方が操作する画面に上野駅のところで高崎線が表示されず、しばし操作が止まってヒヤヒヤした。

三ノ宮9:45発の新快速で鉄道の旅の始まり。京都でひかり462号に乗り換え、三島に11:55着。直接東京へ行ってももちろん良かったが、初日は夕方までに東京に行ければ良いので急ぐことはない。ここからは寄り道しながら在来線で駅スタンプを押しながらノンビリ東進する。

携帯がスマホになったおかげで移動中もネットで情報を得られるというのが思いのほか便利だ。駅スタンプの情報サイトによれば、小田原の1駅手前の早川駅のスタンプの図柄は太閤の一夜城だという。おや、あの一夜城は小田原城攻めで作られたものだったかと思ったが、一般に有名な墨俣の一夜城は美濃侵攻の際のもので、ここの石垣山城とは別物である。秀吉が一夜城を2つも作っていたとは知らなかったが、そういえば「のぼうの城」にチラッと出ていたか。駅スタンプから日本史が垣間見れて面白い。

ということで13:04に早川着。途中下車してスタンプを押したが、図柄はいまいちセンスが感じられないもので残念。しかし駅舎が大正11年に建てられた古い木造駅舎だったのは想定外の僥倖。まさか東海道本線にこんな味わい深い駅舎が残っているとは思わなかった。

早川駅

早川駅
▲早川駅の駅舎

13:23発の快速「アクティー」で隣の小田原駅へ行き、目にとまった立ち食い蕎麦屋で遅い昼食。蕎麦とねぎトロ丼のセットがなんと500円。ボリュームは最高。蕎麦はまあまあだったが、ねぎトロ丼はなんだかバターのような風味がして、あれ、ネギトロってこんなんだったっけ?と思う味。まあ、500円だから十分及第点だろう。

14:04発の特別快速で戸塚へ。横浜市営地下鉄に乗って1駅。踊場(おどりば)駅で下車。ここがこの旅最初の目的地。

横浜市営地下鉄・踊場駅
▲踊場駅の壁には大きな猫の眼

この駅の2番出口を出たところに、石碑が立っている。これは猫の供養塔。かつてこの地で、夜な夜な猫が集まり家から持ち出した手ぬぐいをかぶって踊っていたという伝説があり、その猫たちを供養するために建てられたのだという。ここの地名を「踊場」というのもその伝説に由来する。駅の壁には巨大な猫の目がデザインされ、駅スタンプのデザインも猫がモチーフになっているなど、こうした伝説を気味悪がらずに積極的に活用しているのは妖怪好きとして嬉しい。踊場駅は「関東の駅百選」にも選ばれている。

猫の踊り場

猫の踊り場
▲猫の踊場の碑

ここまでの寄り道で少々時間を食いすぎていたので、少々急いで東京入り。地下鉄で戸塚駅へ戻り、まさかこんなところで乗るとは思わなかった15:54発の「エアポート成田」で横浜駅へ行って駅スタンプを押した後、東海道本線~山手線と乗り継いで17時頃に上野駅に到着。あの長大な乗車券はとりあえずここでしばらくお休み。みどりの窓口で23区内のJRが乗り放題となる「都区内パス」(730円)を購入し、東北本線~東武鉄道と乗り継いで西新井へ。途中、北千住での乗換えでは案内に沿って歩いたら改札も券売機も無しに東武のホームへ出てしまって驚いた。運賃は西新井の改札で都区内パスを提示して精算。

さて、ここへ来たのは初日の第2の目的地、ギャラクシティへ行くため。18時前、駅から5分ほどで到着。ギャラクシティでは昨日の記事で紹介した姫神のCDが販売されている。売り切れていたらと心配していたが無事に購入。なお、収録曲が使われていたプラネタリウム番組「富士の星暦」はこの2日前に上映が終わっており、東京スカイツリータウンの「天空」で上映されているプラネタリウム番組「~花鳥風月~ 星ごよみ」(音楽:姫神)は上映時間が20時からと遅すぎて見れないという、姫神ファンとしては少々残念な初日の旅程なのだった。

この後は、「今宵の宿」に入るまでフリー。山手線の駅を乗り降りしながら駅スタンプを押そうかと考えて都区内パスを購入していたので早速実行。とりあえず東京駅へ。

スタンプを押すことを目的に東京駅へ来たが、設置場所の丸の内南口の天井の装飾の美しさに目を奪われた。昨年復元工事が完了したというのはもちろん知っていたし、写真等で内装も見ていたが、実際に見ると本当に素晴しい。スタンプを集める予定を変更し、しばし見物と撮影。ライトアップされた外観も良かった。

東京駅
▲東京駅丸の内南口の天井

東京駅

東京駅

東京駅
▲ライトアップされた駅舎

美しい駅舎を堪能して20時頃に上野駅へ戻り、再び長大な乗車券のお世話になる。都区内パスの元が取れているのか怪しいが、大満足だ。「今宵の宿」の入線は駅員氏によれば20:59とのことで、それまでの間、常磐線ホームのカフェ「ベックスコーヒー」で夕食を摂る。ホットドッグにコールスローが載ったサラダドッグと水出しアイスコーヒーのセットでたしか470円だった。この店はカウンターにコンセントが設置されていて、食べる間スマホを充電できるので便利だ。

~つづく~



<おまけ写真コーナー>

※写真は2013年10月29日、NIKON COOLPIX S4で撮影。

ねぎトロ丼セット@小田原駅ギャラクシティ
サラダドッグ@上野駅切符@あけぼの車内
(左上)ねぎトロ丼セット@小田原駅
(右上)ギャラクシティ
(左下)サラダドッグを食べながらスマホを充電@上野駅
(右下)手前は長大な乗車券で、経路が入りきらなくて一部手書き。奥が「今宵の宿」の切符

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