8月24~26に行った石川県旅行の模様、第7回。(前回はこちら

※この記事の写真は2013年8月26日、特記が無い限りOLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWDで撮影。

8月26日、旅の3日目、最終日。この日はどこへ行くか事前に決めていなかった。久々に白山比咩神社へ行きたい気もするし、前日に京阪から導入された2階建て車両が走り始めた富山地方鉄道も気になる。しかし、なにぶん前日の午後の旅がどうも不完全燃焼。移動時間ばかりかかって大したものは見れなかった。能登半島成分(?)が不足している気がしてモヤッとする。羽咋で見たいところがあって再訪したいし、手元には2日間有効のフリー切符もある。よし、3日目も能登だ、と前夜寝る前に決めた。

いくつか考えたプランの中からどれにするか。朝起きた時間で決めようと目覚ましをかけずに寝たら6時過ぎに目が覚めた。2日目と同じ、金沢6:59発の列車に乗ることにする。ただ車両は違って、日本画やモミジがラッピングされた派手な「国宝 長谷川等伯号」だった。

国宝 長谷川等伯号@金沢駅
▲国宝 長谷川等伯号@金沢駅/NIKON COOLPIX S4

羽咋着7:59。羽咋は「光物伝説」があることからUFOで町興しをしているので、そこかしこに宇宙人のキャラクターが見られて独特だ。

しかし今回私がやって来た目的はUFOとは関係なく、「羽咋」の地名の由来でもある伝説にちなんだ場所を訪れるためだった。駅舎を出て徒歩で羽咋神社へと向かう。駅舎の脇に割と立派な樹が生えていて「姫塚」という立て札が立っていた。「羽咋七塚」と呼ばれるものの1つらしい。ほほお、と思ってとりあえず写真を撮っておく。

姫塚(羽咋七塚)
▲姫塚。七尾線開通によってここへ移転する前は三足比咩命(磐衝別命の妃)の円墳だったらしい

姫塚から徒歩1分ほどで橋を渡る。薬師橋というこの橋の欄干には目的の伝説をモチーフにしたレリーフがあったらしいが、見逃した。なんといってもこの橋にはすごいインパクトを放つものがある。

ゴゴゴ@羽咋

ドドド@羽咋
▲羽咋擬音石像

駅前に「ジャーン!」と「ズズズズズ」があるのは去年見て知っていたけれど、ここにもあるとは。電車待ちの観光客や買い物客らの憩いの場所となってほしい、ということで設置されているらしい。よく分からない前衛的なオブジェを設置するより、よっぽど分かりやすくていいと思う。

橋から羽咋神社までも数分と近い。なかなか立派な神社だった。社殿への石段を登る際、神社の方にようこそお参りくださいましたと挨拶され、朝から気分が良い。

羽咋神社

羽咋神社
▲羽咋神社

さて神社の説明書きで知ったが、私の目的地である「水犬塚」も駅の傍で写真を撮った「姫塚」同様、羽咋七塚(この地を治めたという伝承が残る磐衝別命=いわつくわけのみこと=第11代垂仁天皇の第十皇子と縁がある7つの塚)の1つなのだった。しかも境内にあると思い込んでいたが、そうではなかった。境内にある七塚の「大塚」と「大谷塚」を写真に撮ってから向かう。

大塚(羽咋七塚)
▲大塚。左奥の磐衝別命の前方後円墳

大谷塚(羽咋七塚)
▲大谷塚。奥の磐城別王(磐衝別命の子)の円墳

境内には無いとはいえ、近くにはあって数分で着いた。ここは少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)という神社でもある。昔この地が怪鳥の被害に悩まされていた時、磐衝別命が怪鳥を射落とし、白・黒・斑(まだら)の3頭の犬が怪鳥の羽を食いちぎったことから、この地を「羽咋(はくい)」と呼ぶようになった(異説はある)。この塚はその犬と怪鳥の墓なのだという。

水犬塚(羽咋七塚)

水犬塚(羽咋七塚)

水犬塚(羽咋七塚)
▲水犬塚(少彦名神社)

これで図らずも羽咋七塚のうちの4つを見てしまった。どうせなら7つ全部見てみたい。列車まではまだ少し余裕があったので、急ぎ足で残る3つを巡る。まずは宝塚。ここは水犬塚から近く、徒歩1分ほど。

宝塚(羽咋七塚)
▲宝塚。奥の磐衝別命の遺品が埋まっているという円墳

つづく剣塚はなんと駅前ロータリーに。知らなければ単なる植え込みにしか見えない。七尾線の開通前には周囲に「八幡の森」という森があったらしい。

剣塚(羽咋七塚)
▲バスの横の剣塚。磐衝別命の剣が埋まっているらしい

最後の痛子塚だけは他の6つとは線路を挟んで反対側にある。もっとも七尾線開通前は別に特異な位置でもなんでもなかったろうが、列車の時間が迫る旅行者にとっては特別な存在と言わざるを得ない。地下道で駅の下を潜り、半ば駆け足で向かう。変電所の向かいの公園の一角にそれはあった。

痛子塚(羽咋七塚)
▲痛子塚。

三足比咩命(磐衝別命の妃)が病気になった時、悲しみのあまり死去した王女の墓だという。その名前から何らかの伝説があるのだろうとは思っていたが、思いのほか悲しいものだった。

とはいえ沈んでいる時間は無い。急いで駅へと戻って9:05発の七尾行きに乗り込んだ。

羽咋駅
▲七尾行き普通列車で出発@羽咋駅

~つづく~

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