宮部みゆきさんの小説「泣き童子 三島屋変調百物語参之続」を読了。

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「おそろし」「あんじゅう」に続く、三島屋シリーズ第三巻。

悲しい過去を抱えた主人公・おちかは、伯父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に女中として住み込んでいる。そんな中、伯父の発案で、心に抱えた闇を吐き出しに訪れる客達の聞き役を務めることに。来客が語る不思議な物語とは?

時代小説にファンタジー要素が融合したようなこのシリーズ。1巻では少しあった違和感もすっかり消え去り、魅力的な物語となっている。今巻には「魂取の池」「くりから御殿」「泣き童子」「小雪舞う日の怪談語り」「まぐる笛」「節気顔」の6話を収録。この中で「小雪舞う~」は三島屋ではなく、他所の怪談の会におちかが招かれ、そこで語られる不思議な話を聞くというのがこれまでには無かった趣向。また、「まぐる笛」もモンスターと言ってもいいようなモノが登場する異色作だ。「おちかが怪談を聞き取る」という体裁は相変わらずながらも、こうして様々な新趣向が盛り込まれているのでマンネリ感は無い。また、端々に織り込まれた着物の柄などの細かな描写が魅力的だ。とても面白かった。この先も続いていくようなのでとても楽しみだ。



                             <文庫版>


▼「三島屋シリーズ」のキャラクターが登場


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