ガリレオシリーズの長篇小説「真夏の方程式」を読了。

真夏の方程式 (文春文庫)amazon画像リンク作成ツール

映画化された話題作。海辺の田舎町が舞台で、そこで夏休みを過ごすことになった小学生の男の子を中心に物語が展開される。男の子が滞在していた親類の宿の客が死体で発見された、その死の真相は?

物語の柱として海底資源の探査・採掘と環境保護の対立があった。が、結局のところあやふやなまま試掘へ向けた準備だけが進む。また、捜査情報を警視庁の刑事が県警にあえて伝えないのだが、その理由もなんだか曖昧で、物語上は都合が良いのだがなんだかスッキリしない。結末もどうも納得できない。全体としてモヤッとした印象で、作りが甘いというか、このシリーズの中では必ずしも良作とはいいがたい。

ただ、折々挿入される、男の子に科学への関心を持ってもらうべく様々な事象を説明するガリレオ先生の描写は楽しかった。それが救いで、この長篇を多少なりとも価値あるものにしている。





関連記事
Secret

TrackBackURL
→http://erbaf.blog95.fc2.com/tb.php/1581-360bc3b7