2013/05/01
ビブリア古書堂の事件手帖3 〜栞子さんと消えない絆〜/三上延
先日、「ビブリア~」シリーズの第3巻「ビブリア古書堂の事件手帖3 〜栞子さんと消えない絆〜」を読んだ。

ワトスン的な立ち位置の青年が、ホームズ的な立ち位置の古書店店主の女性を礼賛しすぎるきらいがある本シリーズだが、この第3巻ではその色はかなり薄く、楽しく読めた。
宮沢賢治の「春と修羅」の初版本が登場する話が特に印象に残った、というよりも登場した初版本そのものが。いい加減に作られてしまった本にガッカリする宮沢賢治。そして売れなかった本を引き取って自分で修正・推敲して配る・・・哀愁が漂う(泣)。にしても大事な扉に「心象スツケチ」は無かろう(本来は「心象スケツチ」)。外来語になじみが無かったのもあろうが、当時はそんなものだったのか。
そんな哀愁の初版本がどこかのバザーで売られていたり・・・はしないだろうなあ。あったら家宝にするんだが(笑)。
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コメント
爽快でコミカルな部分もあるので、読後に得られる満足感と安心感は格別です。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
2014/10/17 15:18 by 藍色 URL 編集
ビブリア~5巻が今年1月に出ているようで・・・読んでみるかなぁ。
2014/10/19 19:19 by Erbaf URL 編集