2012/12/22
永平寺口駅―駅巡り@えちぜん鉄道<2>
福井県を走るローカル線、えちぜん鉄道の勝山永平寺線の駅を巡る旅。その模様の第2回。※この記事の写真は2012年9月9日、OLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm f3.5-5.6で撮影、トリミングなし。
松岡 12:45
レ
レえちぜん鉄道・勝山永平寺線・普通
レ
永平寺口 12:49
松岡駅の次に訪れたのは永平寺口駅。「ゆく年くる年」にも度々登場する曹洞宗の大本山、永平寺への玄関口となっている駅で、かつては永平寺線がこの駅から分岐していたが、2002年に廃線となった。現在、永平寺へはここからバス~徒歩で20分ほど。
そんな永平寺口駅の駅舎は、寺社風・・・ではなく、和洋折衷の木造駅舎である。1914年(大正3年)の開業当時のもので、国の登録有形文化財に指定されている。白く塗られた壁と黒い瓦屋根の対比が美しい。
そして注目は柱や破風などにあしらわれた菱形の渦巻きのマーク。これはえちぜん鉄道の前にこの路線を運営していた京福電鉄の社章だが、駅舎の出来た年を考えればさらにその前身の京都電燈のものだろう。京福電鉄は1941年に公布された配電統制令で解体された、電力会社である京都電燈の鉄道部門を引き継ぐために設立され、社章も京都電燈のものを継承した。菱形渦巻きは電気を表現しているのだという。しかし2000年~2001年にかけての半年間で2度の列車衝突事故を起こしたことにより京福電鉄は撤退。第3セクターのえちぜん鉄道に引き継がれて今に至る。しかし駅舎の社章は開業当時そのままなのだ。
▼永平寺口駅
ホームからは駅舎を通らずに直接バス乗り場へ行くルートもある。
右へ分岐する線路が永平寺線の名残。
右側の列車で永平寺口駅を後に。
13:20発の列車で勝山駅へ向けて出発。
~つづく~
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