2016.02.29
傷物語/西尾維新
西尾維新先生の小説「物語シリーズ」。ニコ生でアニメ化されたものを見て原作が読みたくなり、昨秋辺りから読み始めたが、面白い。「言葉遊び」が楽しいセリフの数々、小気味良いテンポ、原典は「猿の手」以外無いようだがあることを感じさせる怪異の数々。漫画「xxxHOLiC」に通じる雰囲気もあって、そのファンとしてはかなり好みだ。良い作品に巡り会った。

基本的にはアニメの後追いで読んでいるので、話の筋は知った上で読むことになるのだが、「傷物語」は現在公開されている映画は見ていないので小説が先となった。忍野忍が吸血鬼のキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードだった時代の終わり、主人公・阿良々木暦との出会いが描かれている。シリーズの他の作品(時系列では「傷物語」の後)でさらっと触れられたりはしていたが、詳細に語られたものを読むと印象がかなり違った。特に「吸血鬼の残りかす」と表現される忍がどういう存在なのかということについて。「傷物語」を読む前と読んだ後で、特に「化物語」においての忍の印象がかなり変わった。そりゃ、しゃべりたくなくなるわな・・・。あと忘れてはならないのが、羽川翼。他の作品で描かれているように、暦が恩義を感じている理由とは?
「終物語」というのが発売されて、ああシリーズが終わるんだなと思いきや、まだまだ続いている「物語シリーズ」(笑)。新刊に追いつけるように読み進めねば。


基本的にはアニメの後追いで読んでいるので、話の筋は知った上で読むことになるのだが、「傷物語」は現在公開されている映画は見ていないので小説が先となった。忍野忍が吸血鬼のキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードだった時代の終わり、主人公・阿良々木暦との出会いが描かれている。シリーズの他の作品(時系列では「傷物語」の後)でさらっと触れられたりはしていたが、詳細に語られたものを読むと印象がかなり違った。特に「吸血鬼の残りかす」と表現される忍がどういう存在なのかということについて。「傷物語」を読む前と読んだ後で、特に「化物語」においての忍の印象がかなり変わった。そりゃ、しゃべりたくなくなるわな・・・。あと忘れてはならないのが、羽川翼。他の作品で描かれているように、暦が恩義を感じている理由とは?
「終物語」というのが発売されて、ああシリーズが終わるんだなと思いきや、まだまだ続いている「物語シリーズ」(笑)。新刊に追いつけるように読み進めねば。
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2016.02.28
茅沼駅へ~道東の旅2016<4>
前回の続き。道東の旅の模様第4回。
この旅の道内の移動に使う切符は「北海道フリーパス」で、JR北海道全線が特急も含め乗り放題、かつ指定席も6回利用できる。有効期間は連続7日間。初日分は急行「はまなす」の中小国~函館間で消費してしまっており実質3日分しか使わないのはもったいないが、天候等でルート変更を迫られる可能性もあり、融通の効くこの切符を選択した。
「はまなす」から札幌駅に降り立ち、みどりの窓口へと向かう。せっかくタダで指定席に乗れるのだから、札幌からの特急「スーパーおおぞら1号」と釧路からの「SL冬の湿原号」の指定席を取ろうという算段だ。ところが、前者は通路側しか空いておらず、後者は満席。とりあえず「スーパーおおぞら1号」の指定席券を手にみどりの窓口を出たが、冷静に考えれば始発駅から乗るのだから自由席の方が良さそうだし、それ以前にSLに乗れないのに釧路へ行く意味はあるのかふと疑問に思う。雪崩の恐れで留萌本線が運休してはいるが、留萌駅からバスに乗って増毛駅に行くのも魅力じゃないか?しかし今振り返るとこの辺りが風邪のピークだったのだろう、熱っぽく、とにかくだるい。ただただ座席に座ってゆっくりしたい。ふらふらと「スーパーおおぞら1号」に乗り込む。
7:02札幌発。のど飴をなめつつ、うとうとしながら、もう「はまなす」に乗るという大目標を果たしたのだし、体長も悪いし家へ帰りたいなどと思う。旅先で家へ帰りたいと思うなど初めてだったが、ぜひ乗りたいというわけでもなかったSLの指定席を逃したのが思いのほかテンションを下げていた。加えてどうもお腹の調子が悪い。1時間おきくらいに座席とトイレを往復する。おかげでドアの窓から銀世界が見れたのはささやかな収穫だった。少し気が晴れる。

11:01釧路着。向こうのホームにSLの姿が見えた。11:08発の「SL冬の湿原号」に違いない。せめて写真だけでもとそちらへ向かう。




恨めしい思いを胸に発車を見送った。腹いせにホームの「湿原の鐘」を音高く鳴らす(笑)。なお、SLと同じホームの向かい側には快速「ノサップ」が停車中で、ルパン三世のラッピング車両が使われていた。さりげなくモンキーパンチ先生のサイン入り。これまた少し気が晴れる。

さて、「スーパーおおぞら1号」でうとうとしながら考えたことがあって、それを実行に移すべくみどりの窓口へ向かう。といっても大したことではなく、逆方向の「SL冬の湿原号」に乗ろうというものだ。みどりの窓口の前には「SL冬の湿原号」の空席状況の案内板が出ており、先ほどの釧路発は満席だが、標茶発は空席ありとなっていた。首尾よく指定席券を入手。820円がタダになるのだからなかなかのお得感。区間は茅沼~釧路湿原というマニアックなもので、観光と乗車を両立させようという趣向である。
SLの運行期間中は普通列車の時刻が変更となり、釧網本線の次の列車は12:26まで無い。SLに乗れなかったことよりむしろこの時間のロスが痛い気もするがしょうがない。駅の写真を撮ったり、昼食を仕入れたりで時間を潰し、頃合いを見てホームへ。タラコ色の気動車の隣が我が釧網本線の普通列車だ。

これで当初はSLで行くはずだった茅沼駅へ向かう。茅沼駅ではタンチョウが餌付けされており、運が良ければ見られるというので旅の計画段階から楽しみにしてはいたが、まあ無理だろうと半ばあきらめてもいた。ダメ元ではあるが、いずれにせよSLに乗るためには行かねばならない。どうも旅の2日目は内容の薄いものになりそうだ・・・この時はそう思っていた。
エゾシカが線路に飛び出したりはしまいかと思っていたがそんなイベントも無く、茅沼13:08着。線路の向こうの雪原にはやはりタンチョウの姿は無かった。まあそんなことだろうと思ったと、駅舎の中で昼食の五目いなりを頬張る。SLの茅沼発は14:19である。



※2016年2月19日、OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough。
この旅の道内の移動に使う切符は「北海道フリーパス」で、JR北海道全線が特急も含め乗り放題、かつ指定席も6回利用できる。有効期間は連続7日間。初日分は急行「はまなす」の中小国~函館間で消費してしまっており実質3日分しか使わないのはもったいないが、天候等でルート変更を迫られる可能性もあり、融通の効くこの切符を選択した。
「はまなす」から札幌駅に降り立ち、みどりの窓口へと向かう。せっかくタダで指定席に乗れるのだから、札幌からの特急「スーパーおおぞら1号」と釧路からの「SL冬の湿原号」の指定席を取ろうという算段だ。ところが、前者は通路側しか空いておらず、後者は満席。とりあえず「スーパーおおぞら1号」の指定席券を手にみどりの窓口を出たが、冷静に考えれば始発駅から乗るのだから自由席の方が良さそうだし、それ以前にSLに乗れないのに釧路へ行く意味はあるのかふと疑問に思う。雪崩の恐れで留萌本線が運休してはいるが、留萌駅からバスに乗って増毛駅に行くのも魅力じゃないか?しかし今振り返るとこの辺りが風邪のピークだったのだろう、熱っぽく、とにかくだるい。ただただ座席に座ってゆっくりしたい。ふらふらと「スーパーおおぞら1号」に乗り込む。
7:02札幌発。のど飴をなめつつ、うとうとしながら、もう「はまなす」に乗るという大目標を果たしたのだし、体長も悪いし家へ帰りたいなどと思う。旅先で家へ帰りたいと思うなど初めてだったが、ぜひ乗りたいというわけでもなかったSLの指定席を逃したのが思いのほかテンションを下げていた。加えてどうもお腹の調子が悪い。1時間おきくらいに座席とトイレを往復する。おかげでドアの窓から銀世界が見れたのはささやかな収穫だった。少し気が晴れる。

11:01釧路着。向こうのホームにSLの姿が見えた。11:08発の「SL冬の湿原号」に違いない。せめて写真だけでもとそちらへ向かう。




恨めしい思いを胸に発車を見送った。腹いせにホームの「湿原の鐘」を音高く鳴らす(笑)。なお、SLと同じホームの向かい側には快速「ノサップ」が停車中で、ルパン三世のラッピング車両が使われていた。さりげなくモンキーパンチ先生のサイン入り。これまた少し気が晴れる。

さて、「スーパーおおぞら1号」でうとうとしながら考えたことがあって、それを実行に移すべくみどりの窓口へ向かう。といっても大したことではなく、逆方向の「SL冬の湿原号」に乗ろうというものだ。みどりの窓口の前には「SL冬の湿原号」の空席状況の案内板が出ており、先ほどの釧路発は満席だが、標茶発は空席ありとなっていた。首尾よく指定席券を入手。820円がタダになるのだからなかなかのお得感。区間は茅沼~釧路湿原というマニアックなもので、観光と乗車を両立させようという趣向である。
SLの運行期間中は普通列車の時刻が変更となり、釧網本線の次の列車は12:26まで無い。SLに乗れなかったことよりむしろこの時間のロスが痛い気もするがしょうがない。駅の写真を撮ったり、昼食を仕入れたりで時間を潰し、頃合いを見てホームへ。タラコ色の気動車の隣が我が釧網本線の普通列車だ。

これで当初はSLで行くはずだった茅沼駅へ向かう。茅沼駅ではタンチョウが餌付けされており、運が良ければ見られるというので旅の計画段階から楽しみにしてはいたが、まあ無理だろうと半ばあきらめてもいた。ダメ元ではあるが、いずれにせよSLに乗るためには行かねばならない。どうも旅の2日目は内容の薄いものになりそうだ・・・この時はそう思っていた。
エゾシカが線路に飛び出したりはしまいかと思っていたがそんなイベントも無く、茅沼13:08着。線路の向こうの雪原にはやはりタンチョウの姿は無かった。まあそんなことだろうと思ったと、駅舎の中で昼食の五目いなりを頬張る。SLの茅沼発は14:19である。



※2016年2月19日、OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough。
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2016.02.27
急行「はまなす」後編~道東の旅2016<3>
前回の続き。道東の旅の模様第3回。
木古内に運転停車後、10分ほど走ってまた運転停車。グーグルマップで確認すると泉沢駅だった。隣に貨物列車が停まっている。5分ほど停まった後発車。35分ほどで函館駅に着いた。定刻0:44からは3分ほどの遅れ。1:23の発車までの間に機関車の付け替え作業が行われる。せっかく目が覚めていることだし、鉄道好きには必見のイベント。ホームへ出て見物する。
ホームは柱の根元に雪がうず高く積もり、そうでないところもアイスバーン状態になっていたりで、北海道へ来た事を改めて実感する。ほどなくDD51がやって来て、連結作業開始。



やはり客車列車の連結作業は良いものだ。作業する方は大変だろうが、職人の技を見る側にとっては実に楽しい。こうした味わい深い光景も、(定期列車としては)3月で見納めとなる。





暖房の効いた車内へ戻り、再び夢の中へ。停車の衝撃や車内アナウンスのために長万部と苫小牧の停車で起こされたが、おおむねよく眠れた。南千歳の手前で車内の照明が明るくなる。札幌には定刻の6:07に到着。


~つづく~
※2016年2月19日、OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough。
木古内に運転停車後、10分ほど走ってまた運転停車。グーグルマップで確認すると泉沢駅だった。隣に貨物列車が停まっている。5分ほど停まった後発車。35分ほどで函館駅に着いた。定刻0:44からは3分ほどの遅れ。1:23の発車までの間に機関車の付け替え作業が行われる。せっかく目が覚めていることだし、鉄道好きには必見のイベント。ホームへ出て見物する。
ホームは柱の根元に雪がうず高く積もり、そうでないところもアイスバーン状態になっていたりで、北海道へ来た事を改めて実感する。ほどなくDD51がやって来て、連結作業開始。



やはり客車列車の連結作業は良いものだ。作業する方は大変だろうが、職人の技を見る側にとっては実に楽しい。こうした味わい深い光景も、(定期列車としては)3月で見納めとなる。





暖房の効いた車内へ戻り、再び夢の中へ。停車の衝撃や車内アナウンスのために長万部と苫小牧の停車で起こされたが、おおむねよく眠れた。南千歳の手前で車内の照明が明るくなる。札幌には定刻の6:07に到着。


~つづく~
※2016年2月19日、OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough。
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2016.02.26
急行「はまなす」前編~道東の旅2016<2>
前回の続き。道東の旅の模様第2回。
21:30頃に改札を入ってホームへ。入線する3番線ではなく、足回りまで見える向かいの2番線へ行く。青い森鉄道の列車が停車中だったが、その前方には「はまなす」を狙う砲列ができていた。私もそこに加わる。ほどなく急行「はまなす」入線。21:36頃とのことだったが、少し早く感じた。

DE10が牽引している状態をもっと撮りたくてそちらへ向かうが、立入禁止の柵があって前へ回り込めず。そうこうするうちに逆サイドにED79が連結された。その瞬間を見逃したのは少し残念だが、気を取り直して撮影続行。(※入線時からED79は連結されていた模様。それを確認する前にDE10の方へ移動した。)




急行「はまなす」にはB寝台や自由席など様々なタイプの客車が連結されているが、なんといっても目玉はカーペットカーだろう。指定席料金で横になれるのは魅力だし、仕切り用カーテンもあって半個室のような空間を独占できる。


しかし、残念ながら満席でこの車両には乗れず。念のため青森到着直後にキャンセルを期待してみどりの窓口へ行ったがやはり満席だった。私が乗車するのは同じ指定席でもドリームカー。座席車である。


一晩座席で過ごすのかと当初はガッカリしたものだが、これが案外快適だった。座席はそこそこ幅もありほどよく柔らかく、リクライニングはフラットに近い角度まで倒れるので、座っているというよりは寝ている感覚に近い。うっかり足置きをめいいっぱい下げてしまい、めんどくさいとそのままの状態にしたのでしっかりと体重をかけられず、終盤は脚が少しつらかったが、よく眠れた。
また、このドリームカーは元々は今は無き急行「まりも」に使用されていた車両だということも魅力だ。いわば「まりも」と「はまなす」に同時に乗っているようなもので、お得感がある(笑)。
22:18定刻に青森を発車。満席とのことだったが、ドリームカーには空席がいくつかある。函館辺りから乗って来るかと思いきや結局最後まで埋まらなかった。蟹田に運転停車後、照明が暗く落とされたが、寝台車を除き車内アナウンスは無くならない。ご丁寧に23:05頃に青函トンネルに入るとのアナウンスまであった。23:07頃に青函トンネル突入。車内がトンネルの照明に断続的に明るく照らされる。それを見届けた直後から木古内に運転停車するまで記憶が無い。ドリームカーとはよく言ったものだ。

~つづく~
※2016年2月18日、OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough(1・2・4・5枚目はOLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD)。
21:30頃に改札を入ってホームへ。入線する3番線ではなく、足回りまで見える向かいの2番線へ行く。青い森鉄道の列車が停車中だったが、その前方には「はまなす」を狙う砲列ができていた。私もそこに加わる。ほどなく急行「はまなす」入線。21:36頃とのことだったが、少し早く感じた。

DE10が牽引している状態をもっと撮りたくてそちらへ向かうが、立入禁止の柵があって前へ回り込めず。




急行「はまなす」にはB寝台や自由席など様々なタイプの客車が連結されているが、なんといっても目玉はカーペットカーだろう。指定席料金で横になれるのは魅力だし、仕切り用カーテンもあって半個室のような空間を独占できる。


しかし、残念ながら満席でこの車両には乗れず。念のため青森到着直後にキャンセルを期待してみどりの窓口へ行ったがやはり満席だった。私が乗車するのは同じ指定席でもドリームカー。座席車である。


一晩座席で過ごすのかと当初はガッカリしたものだが、これが案外快適だった。座席はそこそこ幅もありほどよく柔らかく、リクライニングはフラットに近い角度まで倒れるので、座っているというよりは寝ている感覚に近い。うっかり足置きをめいいっぱい下げてしまい、めんどくさいとそのままの状態にしたのでしっかりと体重をかけられず、終盤は脚が少しつらかったが、よく眠れた。
また、このドリームカーは元々は今は無き急行「まりも」に使用されていた車両だということも魅力だ。いわば「まりも」と「はまなす」に同時に乗っているようなもので、お得感がある(笑)。
22:18定刻に青森を発車。満席とのことだったが、ドリームカーには空席がいくつかある。函館辺りから乗って来るかと思いきや結局最後まで埋まらなかった。蟹田に運転停車後、照明が暗く落とされたが、寝台車を除き車内アナウンスは無くならない。ご丁寧に23:05頃に青函トンネルに入るとのアナウンスまであった。23:07頃に青函トンネル突入。車内がトンネルの照明に断続的に明るく照らされる。それを見届けた直後から木古内に運転停車するまで記憶が無い。ドリームカーとはよく言ったものだ。

~つづく~
※2016年2月18日、OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough(1・2・4・5枚目はOLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD)。
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2016.02.24
八甲田丸としじみラーメン@青森~道東の旅2016<1>
名列車、夜行急行「はまなす」が3月の北海道新幹線開業の影響で廃止となる。その前に何としても乗っておきたいと思っていた。そんな折、釧網本線を走る「流氷ノロッコ号」も廃止されると知り、同時に素晴らしい流氷とノロッコ号の写真を目にした。この光景を、流氷をぜひ見たいと思う。これまで寒い時期の北海道は避けていたが、北海道は寒い時期に行ってこそだと宮脇俊三さんも言っていた。よし行こうと計画を練る。ついでのこと8月に廃線となる留萌本線の留萌~増毛間も組み込み、良いプランができたと悦にいったのも束の間、なんと雪崩の恐れありとのことで出発6日前から留萌~増毛間が運休。慌てて道東集中プランに組み替えた。旅が始まる前から幸先が悪い。
2月18日(木)出発。これまたタイミングの悪いことに風邪をひき、のどが腫れて体がだるい。こんな状態で「はまなす」に乗るのかといささか憂鬱な気持ちで家を出る。
新神戸10:05発の「のぞみ10号」に乗車。

日中の山陽・東海道新幹線に乗るのは久々だ。自由席は通路側しか空いてなかったが、隣の客が新大阪までだったので首尾良く左の窓側に移れた。風邪薬の影響か眠たく、ほとんどの区間うとうとしていたが、富士山はぜひ見たいと頃合いをみて車窓を見つめる。と、雄大な山すそが現れた。残念ながら山頂は雲の中だが、ときおり雲間から白く雪化粧した上部の山肌も見えた。

12:53東京着。それにしても「のぞみ10号」、車掌の滑舌が酷くて半分以上何を言ってるのかわからない車内アナウンスだった。新幹線でこれは珍しい。
13:20発の東北新幹線「はやぶさ21号」に乗り換え。窓側の指定席だったが、残念ながら姫神山が見える右側ではなく左側。こちらもほとんどの区間をうとうとと過ごす。少しもったいない気もするが、「はまなす」へ向けての体力温存だ。新青森16:43着。

16:53発の特急「スーパー白鳥21号」に乗り換えて隣の青森駅へ。1駅だけ特急とは贅沢なようだが、この区間は乗車券だけで特急に乗れる。この特急も北海道新幹線開業で廃止されるので、残り少ない貴重な機会だ。青森16:59着。

急行「はまなす」の青森発は22:18なので、5時間以上ある。この時間をどう潰すかが初日の課題だったが、ほとんどノープランのまま来てしまった。とりあえず近くに停泊しているかつての青函連絡船「八甲田丸」を見に行く。博物館となっている船内は閉館時間を過ぎており見れないが、外観だけでも見ておきたかった。駅を出て左方向へ進むとすぐにライトアップされた船容が姿を現した。



ただ折悪しく雨が降り始め、早々に駅へ退散する。どうもタイミングに恵まれない旅のようだ。そういえばこの時期にしては異例なことに、まだ流氷は接岸していないという。見ることはできるだろうか。
ちょうど夕食時でもあり、駅で目に付いた食堂に入る。注文したのは「しじみラーメン」。十三湖名産のしじみが入っているらしい。とはいえ何個かちょろっと入ってるだけだろうと思いきや、しっかりと20個ほども入っていたのが嬉しい。味噌汁のしじみの身は食べない派だが、このしじみはもちろんしっかり頂く。スープはアッサリ塩味。思ったほどしじみの風味は出ていなかったが、中々美味しかった。


「はまなす」発車までまだ3時間以上ある。駅の待合スペースのベンチで、ちょうど木曜日ということもありスマホのアプリで岩手県一関市の「FMあすも」のラジオ番組「姫神・星吉紀の北天幻想」を聞いたりして過ごす。200回記念だったがいつも通りの収録放送。録音できない環境では逆にありがたい。これはタイミングに恵まれたといえるかもしれない。番組後はまた少しうとうとと、寝過ごさないように気を付けて。
余談だが、青森駅のトイレはかなり綺麗だった。駅の外に入り口がある上に、冷たい和式便器があることを連想させるアルミサッシのドアだったが、リニューアルされ暖房が利いた室内には洋式便器が並ぶ。あまり利用者もおらず、匂いも無く、個室に籠ると思いのほか落ち着ける空間だった(笑)。用を足すついでに少々長居。
さて、改札の電光掲示板を見ると「はまなす」は21時36分ごろに早くも入線するらしい。駅での無為な待ち時間が少なくて済むし、撮影タイムも十分に取れそうだ。

~つづく~
※2016年2月18日、OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough。
2月18日(木)出発。これまたタイミングの悪いことに風邪をひき、のどが腫れて体がだるい。こんな状態で「はまなす」に乗るのかといささか憂鬱な気持ちで家を出る。
新神戸10:05発の「のぞみ10号」に乗車。

日中の山陽・東海道新幹線に乗るのは久々だ。自由席は通路側しか空いてなかったが、隣の客が新大阪までだったので首尾良く左の窓側に移れた。風邪薬の影響か眠たく、ほとんどの区間うとうとしていたが、富士山はぜひ見たいと頃合いをみて車窓を見つめる。と、雄大な山すそが現れた。残念ながら山頂は雲の中だが、ときおり雲間から白く雪化粧した上部の山肌も見えた。

12:53東京着。それにしても「のぞみ10号」、車掌の滑舌が酷くて半分以上何を言ってるのかわからない車内アナウンスだった。新幹線でこれは珍しい。
13:20発の東北新幹線「はやぶさ21号」に乗り換え。窓側の指定席だったが、残念ながら姫神山が見える右側ではなく左側。こちらもほとんどの区間をうとうとと過ごす。少しもったいない気もするが、「はまなす」へ向けての体力温存だ。新青森16:43着。

16:53発の特急「スーパー白鳥21号」に乗り換えて隣の青森駅へ。1駅だけ特急とは贅沢なようだが、この区間は乗車券だけで特急に乗れる。この特急も北海道新幹線開業で廃止されるので、残り少ない貴重な機会だ。青森16:59着。

急行「はまなす」の青森発は22:18なので、5時間以上ある。この時間をどう潰すかが初日の課題だったが、ほとんどノープランのまま来てしまった。とりあえず近くに停泊しているかつての青函連絡船「八甲田丸」を見に行く。博物館となっている船内は閉館時間を過ぎており見れないが、外観だけでも見ておきたかった。駅を出て左方向へ進むとすぐにライトアップされた船容が姿を現した。



ただ折悪しく雨が降り始め、早々に駅へ退散する。どうもタイミングに恵まれない旅のようだ。そういえばこの時期にしては異例なことに、まだ流氷は接岸していないという。見ることはできるだろうか。
ちょうど夕食時でもあり、駅で目に付いた食堂に入る。注文したのは「しじみラーメン」。十三湖名産のしじみが入っているらしい。とはいえ何個かちょろっと入ってるだけだろうと思いきや、しっかりと20個ほども入っていたのが嬉しい。味噌汁のしじみの身は食べない派だが、このしじみはもちろんしっかり頂く。スープはアッサリ塩味。思ったほどしじみの風味は出ていなかったが、中々美味しかった。


「はまなす」発車までまだ3時間以上ある。駅の待合スペースのベンチで、ちょうど木曜日ということもありスマホのアプリで岩手県一関市の「FMあすも」のラジオ番組「姫神・星吉紀の北天幻想」を聞いたりして過ごす。200回記念だったがいつも通りの収録放送。録音できない環境では逆にありがたい。これはタイミングに恵まれたといえるかもしれない。番組後はまた少しうとうとと、寝過ごさないように気を付けて。
余談だが、青森駅のトイレはかなり綺麗だった。駅の外に入り口がある上に、冷たい和式便器があることを連想させるアルミサッシのドアだったが、リニューアルされ暖房が利いた室内には洋式便器が並ぶ。あまり利用者もおらず、匂いも無く、個室に籠ると思いのほか落ち着ける空間だった(笑)。用を足すついでに少々長居。
さて、改札の電光掲示板を見ると「はまなす」は21時36分ごろに早くも入線するらしい。駅での無為な待ち時間が少なくて済むし、撮影タイムも十分に取れそうだ。

~つづく~
※2016年2月18日、OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough。
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- 明日から北海道旅行 (2016/02/17)
2016.02.22
北海道から帰還
昨晩、3泊4日の北海道旅行から帰ってきた。


流氷は見れなかったし、実は風邪をひいた状態での旅できついものがあったが、その条件の割には充実したものになったと思う。レポート記事はまた追々。
それにしても帰った翌日に流氷接岸とはニアミス過ぎる。接岸するならもっとタイミングをずらしてほしかった(笑)。


流氷は見れなかったし、実は風邪をひいた状態での旅できついものがあったが、その条件の割には充実したものになったと思う。レポート記事はまた追々。
それにしても帰った翌日に流氷接岸とはニアミス過ぎる。接岸するならもっとタイミングをずらしてほしかった(笑)。
2016.02.17
明日から北海道旅行
明日から3泊4日の日程で北海道へ。念願の急行「はまなす」乗車、そして流氷(異例なことに接岸してなくて見れなさそうだが)。本当は留萌本線も乗りたかったが、雪崩の恐れがあるということで留萌~増毛間が運休。泣く泣く諦めて道東集中プランにした。

余裕があれば旅の模様は逐次ツイッターでつぶやく予定。

余裕があれば旅の模様は逐次ツイッターでつぶやく予定。
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2016.02.15
樹洞の中で~ヨコヅナサシガメの幼虫
3日前はとりわけ暖かな日だった。樹の洞の中で集団越冬しているヨコヅナサシガメの幼虫も、その陽気に誘われて洞の外まで出てきていた。早速カメラを向ける。すると途端に危険を察した様子でそそくさと洞の中へ戻っていき、恨めしげに振り返ってカメラをにらむ。「日向ぼっこの邪魔しやがって」と声が聞こえてきそうだ。ごめんなさい(笑)。



※2016年2月12日、OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough。
今日ブログのカウンターを見れば160314人。いつの間にか16万人を突破していた。解析を見ると7日に到達したらしい。これからもごひいきに。



※2016年2月12日、OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough。
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2016.02.14
神様のカルテ 0/夏川草介
信州の病院を舞台にした小説「神様のカルテ」シリーズの最新刊「神様のカルテ 0」を読了。


「0」のタイトル通り、既刊3巻の前日譚が4つ納められており、それぞれ医学生時代、主人公・一止が来る前の病院、研修医になりたての頃、雪山での一止の妻・榛名(結婚前)の話が描かれている。
榛名ファンの私としては4話中最後の1話にしか榛名が登場しないのが残念ではあったが、これまで描かれなかった榛名の山岳写真家としての活動の一端が描かれており、その心も含めた鉄人ぶりが具体的に露わになったのは嬉しかった。
また前日譚ならではというか、これまでの作中で亡くなったキャラが登場しているのが感慨深いというか物悲しいというか。今後の展開を知った上で読むと死亡フラグに見えるセリフを言ってたりしてハッとする。ああ、古狐先生・・・。
今後もぜひ続いてほしいシリーズ。「ますます深度を増す「神カル」ワールドをお楽しみください。」という紹介文を見ると続いてくれそうではあるがはたして。
「0」のタイトル通り、既刊3巻の前日譚が4つ納められており、それぞれ医学生時代、主人公・一止が来る前の病院、研修医になりたての頃、雪山での一止の妻・榛名(結婚前)の話が描かれている。
榛名ファンの私としては4話中最後の1話にしか榛名が登場しないのが残念ではあったが、これまで描かれなかった榛名の山岳写真家としての活動の一端が描かれており、その心も含めた鉄人ぶりが具体的に露わになったのは嬉しかった。
また前日譚ならではというか、これまでの作中で亡くなったキャラが登場しているのが感慨深いというか物悲しいというか。今後の展開を知った上で読むと死亡フラグに見えるセリフを言ってたりしてハッとする。ああ、古狐先生・・・。
今後もぜひ続いてほしいシリーズ。「ますます深度を増す「神カル」ワールドをお楽しみください。」という紹介文を見ると続いてくれそうではあるがはたして。
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2016.02.13
菜の花畑で~ニホンミツバチ
一昨日の里山。鮮やかに黄色い花を咲かせた菜の花の周囲をミツバチが飛び回っていた。それもセイヨウミツバチではなくニホンミツバチ。もしかすると撮影するのは初めてかもしれない。うららかな春の風景。



※2016年2月11日、OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough。



※2016年2月11日、OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough。
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