3月6~8日の北陸・信越旅行の模様、第14回(最終回)。

撮り鉄を終え妙高高原駅へと急いで戻り、帰路に着く。8:38発の長野行きに乗車。駅を出てほどなく、先ほど撮影していた場所が右窓に見えた。雪原の中を列車はひた走るが、長野に近づくにつれ地面の割合が多くなっていく。豊野辺りでついに雪は消えた。その隣の三才では開業間近のしなの鉄道・北しなの線の試運転列車とすれ違った。

しなの鉄道・北しなの線試運転

長野9:18着。土産物店で好物の「栗かの子」などを買った後、せっかくなので善光寺参りとしゃれ込むことにする。駅から徒歩で向かったが、思いのほか距離があり、慌ただしい参拝となってしまった。しかも参拝後に「むじな地蔵」を見るべく安置されている白蓮坊(と併設された万華鏡・とんぼ玉店)に入ったりもしたので、駅への戻りは半ば駆け足。

善光寺

善光寺

善光寺
▲アートショップ「ギャルリ 蓮」。万華鏡やとんぼ玉が展示販売されている。白蓮坊(むじな地蔵)への参拝はこの店の中から。撮影は禁止なので写真は無いが、白蓮坊は幻想的な灯籠の明かりに照らされた不思議な空間だった。列車の時間が迫る中、「せめてこれだけは見て行って」と色々な万華鏡を見せて下さった店の方に感謝。慌ただしい客でスイマセン(笑)。白蓮坊の授与品も買い損ねたし、次は時間を取ってゆっくり寄らせて頂こうと思う

善光寺
▲外に安置されているむじな地蔵のレプリカ。むじな地蔵は人の姿に化けて善光寺参りをしようとしたむじなの伝説にちなむもの

なんとか長野11:19発の松本行きの快速に間に合い乗車。この快速が鉄分補給にもってこいの列車で、スイッチバック式の桑ノ原信号所に停車し、ワイドビューしなの5号と行き違い。撮影中、江戸城天守閣の再建を目指す団体の方と知り合って(再建には許可とかもろもろ大変らしい)、しばらく鉄道トークで盛り上がった。

桑ノ原信号所

桑ノ原信号所

篠ノ井線でスイッチバックといえばなんといっても姨捨駅で、日本三大車窓の1つでもあるホームからの眺望が最高なのだが、あいにくこの日はモヤっており今一つ。しかし2回もスイッチバックを体験できる列車はなかなか無い。

姨捨駅

松本12:33着。その後、塩尻、中津川で乗り換え。16:35に名古屋に着くと東海道本線のダイヤが乱れており、なんと予定の1本前の列車に乗れた。この旅はよく列車の遅れに助けられる。もしかすると米原で1本前の新快速に乗り継げるかもしれない。しかし回復運転の健闘もむなしく、数分の差で間に合わなかった。夕食時、この旅最後の列車まで時間ができた。かねてから気になっていた北陸本線ホームの駅蕎麦屋へ向かう。頼んだ鶏天蕎麦が売り切れできつね蕎麦にしたが、これが驚くほど美味しかった。

米原駅の駅蕎麦

思わぬ名店の発見。宵闇が迫り冷え込んでくる中、熱々の蕎麦をすすりながら列車を待つ。至福のひととき。

~北陸・信越の旅2015春・了~

※写真は2015年3月8日、NIKON COOLPIX L610(1枚目はOLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD)。

関連記事
3月6~8日の北陸・信越旅行の模様、第13回。

旅の3日目の朝は早い。なにせ前日押せなかった関山の駅スタンプを押すべく、信越本線の始発列車に乗らねばならない。まだ薄暗い内にホテルを出て駅へと急ぐ。なんとか長野6:31発の直江津行きに間に合った。車両は前日に「信越線スイッチバック号」として運転されていた横須賀色の115系。これは幸先が良いぞと勇んで乗り込んだが、「スイッチバック号」車内で宴会でもした客がいたのか、いささか異臭が立ち込めており、ウッとなる。車内清掃はしていないのだろうか。

長野駅

前夜通った区間を逆行し関山を目指す。空が明るくなるにつれ、車窓の雪原が白さを増していった。雪国を旅してるんだなあという実感がこみ上げる。そして牟礼、古間といった5年前の旅で下車した駅に懐かしさを覚える。いつのまにか車内の異臭は気にならなくなっていた。

牟礼駅
▲牟礼駅の天狗「飯綱三郎」像

古間駅
▲古間駅の車窓

黒姫駅
▲黒姫駅

長野から約50分で関山駅に到着。押印。この駅周辺は世界有数の豪雪地帯で、1946年には1日で2メートル以上積もったらしいが、駅傍の積雪はむしろ前夜の黒姫の方が多いと思われた。独特な姿の駅舎が目を引く以外は、とりたててどうという事は無い。ホームへ戻り、7:39発の長野行きに乗り込む。

関山駅

関山駅

ただ駅スタンプを押すためだけに往復2時間もかけるのは惜しい。よって少し寄り道をしようと思う。隣の妙高高原で下車。子供のころスキー旅行で何度か訪れた思い出深い駅だ。以前駅スタンプはすでに押していたが、記念に今回も押し、ついでに入場券も購入した。

妙高高原駅

妙高高原駅

妙高高原駅

駅舎を出て、巨大な雪だるまを横目にしばし歩く。どこか良さそうな場所で撮り鉄をしようという算段だ。関山へ向かう際に、妙高高原手前で関川をやや長い鉄橋で渡ったので、それが見通せる場所を求めて進む。と、雪原の向こうに緑色をした件の鉄橋が見えた。道端に盛られたザラメ状の雪の上に立てば列車を上手くフレームに収められそうである。足をかけるとズボッと埋まるので厄介だったが登り切って、ホッとしながらふと横を見ると、立っているのは急斜面からせり出したような場所なのだった。下手をすると雪中にズボッと頭の先まで埋まりかねない。そうなると、おそらく発見されることはないだろう。雪下に地面があると思しき場所まで後退して、氷雨がポツポツと降る中で列車を待ち構えた。

妙高高原駅近く

この1本を撮っただけで引き揚げたが、もう少し粘って「妙高1号」を撮るのも一興だったかもしれない。ただ、先に述べたように足場が不安定な場所で、長居する気になれなかった。

妙高高原駅へ戻り、先ほど撮影した列車の折り返しに乗って長野を目指す。

~つづく~

※写真は2015年3月8日、OLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD(1~4・6枚目はNIKON COOLPIX L610)。

関連記事
本日発売の漫画「とりぱん」18巻を読了。

とりぱん(18) (ワイドKC モーニング)amazon画像リンク作成ツール

アメリカ旅行編も含め、今巻は鳥満載!本来そういうコンセプトの漫画なのだから当たり前と言えばそれまでだが、最近鳥以外の生き物の話が多かった気がするので、原点回帰というか、かえって新鮮な感じがした。庭のエサ台の来客はオールスターで、近年出番が少なくなって寂しかったアオゲラのポンちゃんがレギュラーと化してバンバン登場するのが嬉しい。そして羨ましい。

ちなみに読者のお便りコーナーの「べっこうとガラスのアールヌーボー調のブローチのような虫」は、イラスト通りの見た目ならスケバハゴロモだろう。



関連記事
一昨日、ミドリシジミ撮影中にふと近くのノグルミを見ると、なんとウラゴマダラシジミ!昨年踏みつぶされた死骸を見つけたが、生きているのを見るのはこれが初めてだ。だいぶ擦れた個体ではあったが、ありがたく撮影。

ウラゴマダラシジミ

ウラゴマダラシジミ

ウラゴマダラシジミ

ウラゴマダラシジミ

ウラゴマダラシジミ

※2015年6月20日、OLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 70-300mm F4.0-5.6。

関連記事
昨日午前、先週撮影したグンバイトンボ狙いで少し遠出。一応ハンノキが生える林縁へ行ってみると、なんとミドリシジミ出現!ハンノキの葉に1頭、下草に1頭とまっていた。残念ながら翅を開いてくれることはなかったが、一瞬だけ緑色に輝く翅がチラッと覗いたような・・・。まあ、贅沢は言うまい。なにせ6年前に数枚撮ったことがあるだけで、まともに撮影できたのは今回が初めてだ。嬉しい。

ミドリシジミ

ミドリシジミ

ミドリシジミ

ミドリシジミ

ミドリシジミ

本来よく見られるのは早朝や夕方だという。この日は曇りで、たまに陽が差すという天候。その薄暗さが良かったのだろう。ちなみに今日も行ったが見ることはできなかった。日差しが燦々で気温が高く、すでに樹冠部に移動した後だったのだろう。雨上がりだったのでもしやと期待したのだが。

※2015年6月20日、OLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 70-300mm F4.0-5.6。

関連記事
コンデジ(NIKON COOLPIX L610)で撮影した蛾を2種。

ギンツバメ。姿も名前も日本的で美しい。翅を開いてべたっと張り付くような姿勢で静止すると、前後の翅の模様が一体化するのも面白い。今月12日撮影。

ギンツバメ

ギンツバメ

アカスジシロコケガ。「コケガ」の名の通り幼虫は地衣類を食べる。雨のやみ間の笹の葉上で、紅白模様がとても鮮やかだった。 また幼虫は自らの毛を利用して、攻撃的なデザインの繭を作る。ただ写真の繭に入っている蛹は寄生バエのもののようだ。宿主に繭を作らせておいてから抜け出て蛹になるとは策士。成虫は今月16日、繭は先月27日撮影。

アカスジシロコケガ

アカスジシロコケガ

アカスジシロコケガ

関連記事
2015.06.19 オオミズアオ
先月撮影のオオミズアオ。よく似たオナガミズアオという種がいるが、以前撮影した写真と比べると結構違うものだ(特に前翅の前縁の色と、外横線の波打ち方)。これからは野外で出くわしてもパッと見分けられそう(な気がする・・・だったら良いな)。

オオミズアオ

オオミズアオ

オオミズアオ

オオミズアオ

オオミズアオ

※2015年5月22日(4・5枚目は28日)、NIKON COOLPIX L610。



今回の記事の一部画像(1・3枚目)から、画像の縮小の際の処理を変更している(PaintShop Proでの縮小で、スマートサイズからバイキュービックのシャープネス強めへ)。

関連記事
3月6~8日の北陸・信越旅行の模様、第12回。旅の2日目の模様。

夕闇が迫る中、二本木駅のホームへ戻って列車を待つ。時間つぶしに線路の行き止まり部分を見に行ってみたが除雪されておらず、端の1線を除き積もった雪に阻まれて見えなかった。

二本木駅

ホームの逆端へと向かい、列車を待ち構える。ほどなく左後方から乗車する列車がやって来て、奥のスノーシェッドに覆われた引込線へ向かって行った。ここからだとスイッチバックして構内へ侵入する列車の様子がよくわかる。撮り鉄が数名いる中に混じり、私もカメラを構える。引き込み線で停車した列車は進行方向を変え、こちらへとやってきた。

二本木駅

二本木駅

17:47発の長野行きに乗車。これで黒姫へと向かう。30分弱の乗車だったがあっという間に窓外は暗くなり、薄暮の雪原を走っていたはずが黒姫に降り立った時にはすっかり夜になっていた。

信越本線の車窓

黒姫駅

5年前の旅で駅スタンプを押し逃した駅であり、今回押せて感無量。駅舎もなかなか面白く、駅名板は独特のかっこいい自体。入り口の頭上にはナウマンゾウがデザインされたステンドグラスが輝いていた。

黒姫駅

黒姫駅

さすがにスキー場で知られる黒姫だけあって、雪の量がこの日降りた駅の中では段違いだ。駅舎の傍には1メートルほどの雪が車のヘッドライトに白く浮かび上がり、駅前の観光案内版の傍には人の背丈を優に超える雪の壁がある。除雪された雪が積まれているのだろうが、その体積に圧倒される。雪の少ない地方に住む身にとっては唖然とする光景だ。

黒姫駅

本日の押し鉄はこれで終了。18:51発の列車で宿泊地の長野へ向かう。長野着19:23。そして私の目に飛び込んできたのは国鉄特急色を身にまとった「妙高」。傍の新幹線ホームには開業間近の北陸新幹線車両E7系(またはW7系)を使用した「あさま」が停車しており、時代の変わり目を象徴するような新旧の対比が面白かった。

妙高@長野駅

妙高@長野駅

「妙高」を見送り、旅の2日目が終了。

~つづく~

※写真は2015年3月7日、OLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD(2~4枚目はNIKON COOLPIX L610)。

関連記事
3月6~8日の北陸・信越旅行の模様、第11回。旅の2日目の模様。

妙高連山の素晴らしい眺望が名残惜しかったが、脇野田(現・上越妙高)を後にする。15:41発の直江津行きで3駅戻って春日山へ。私の後ろ髪引かれる思いに応えてではもちろんないが、列車は5分ほど遅れてやってきた。

脇野田駅(上越妙高駅)

3駅も戻るのはもったいない気もするが、これが最も効率よく駅スタンプを押して回るプランだ。10分ほどで到着し押印。1面1線のホームとこじんまりしたプレハブ駅舎。あまり面白味のない駅だった。

春日山駅

しかしここから乗車する列車はそうではない。16:02発の快速「くびき野2号」新井行き。車両は全国で淘汰が進む485系の特急型だが、これに青春18きっぷで乗車できるのだからお得感がある。

春日山駅

これに終点の新井まで乗車。20分強の乗り鉄を楽しむ。以前乗ったことのある列車だが、3月のダイヤ改正で姿を消す事を考えると感慨深いし、リニューアル車両の「くびき野」は今回が初めてだと思う。車窓は徐々に雪景色となり、新井駅構内にも積もっていた。

新井駅

新井駅

ここまで順調に思えたプランだが、その穴に気付いたのがたしかこの辺りだったと思う。予定ではこの日の内に信越本線内の未押印スタンプは全て押してしまうつもりだったが、窓口の営業時間の関係でどうしても押せない駅が出てしまう事に気付いた。やむなく、関山を翌日に回すことにした。1駅のために宿泊地の長野から片道1時間弱掛けねばならないのはシャクだが、駅スタンプ押印がこの旅の根幹なので仕方ない。ついでにどこかで撮り鉄でもしようと思う。

押印後、気を取り直して新井を出発。17:02発の長野行きで隣の二本木へ。車窓の雪がだんだん深くなってきて、すっかり雪国の列車という趣だ。

信越本線の車窓

信越本線の車窓

雪景色の中を進んできた列車は速度を落とし、ついには停まったがここはまだ駅ではない。進む向きを変えて発車し、ほどなくホームに滑り込んだ。二本木はスイッチバック駅として知られる。再び進行方向を変えて発車する列車を見送り、私は押印後あちこち撮影しながら見てまわった。駅の傍にはうず高く積もった雪。木造駅舎や駅灯室が残っているのも素晴らしい。

二本木駅

二本木駅

二本木駅

~つづく~

※写真は2015年3月7日、OLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD(2・4~7枚目はNIKON COOLPIX L610)。

関連記事
本日20本目のグリムスが大人の樹に。

20本目のグリムスが大人の樹


1か月あたりの最低記事数を今年から15に減らした影響で、5か月半ほどかかった。記念すべき20本目は奇抜とはいえない樹形ながらも珍しく枝分かれしている。また、久々に通常背景ではない状態(梅雨バージョン)で大人の樹となった。

グリムス(gremz)はブログで苗木を育てる育成ゲーム。ブログへ記事を書くことで成長し、大人の樹になるとそれに対応する苗木が実際に世界のどこかで植樹されるというシステム。

21本目はどんな樹に?

<これまでのグリムスの大人の樹>

▼左から1本目(2009年3月14日)、2本目(同7月11日)、3本目(同11月14日)、4本目(2010年3月7日)
グリムスが大人の樹にグリムスの樹2本目グリムス3本目グリムス4本目の大人の樹

▼左から5本目(2010年6月24日)、6本目(同10月8日)、7本目(2011年1月23日)、8本目(同5月11日)
グリムスの大人の樹(5本目)グリムスの6本目の大人の樹グリムス7本目の大人の樹グリムス、8本目の大人の樹

▼左から9本目(2011年8月19日)、10本目(同12月7日)、11本目(2012年4月11日)、12本目(同8月9日)
グリムス、9本目の大人の樹10本目のグリムスの大人の樹グリムスの大人の樹(11本目)12本目のグリムスの大人の樹

▼左から13本目(2012年12月16日)、14本目(2013年4月24日)、15本目(同8月7日)、16本目(同11月18日)
13本目のグリムス大人の樹14本目のグリムス大人の樹15本目のグリムスが大人の樹にグリムス16本目の大人の樹

▼左から17本目(2014年3月21日)、18本目(同7月22日)、19本目(同12月27日)
17本目のグリムス大人の樹18本目のグリムス大人の樹19本目のグリムス大人の樹

関連記事