5月に行った新潟・東北の旅の旅行記。今回は第27回。
※写真は2012年5月6日、特記が無い限りOLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm f3.5-5.6で撮影、トリミングなし。

泣石と続石を見終わって山を駆け下り、ふと西の空を見ると雲が鮮やかな茜色に染まっていてハッとさせられた。おそらく一生忘れないだろう美しい夕景だった。

▼遠野の茜雲
遠野の茜雲

遠野の茜雲

そして暮れ行く中で駅へ向かう途中、田んぼの向こうの線路を走る列車かこれまた美しかった。夕闇に窓の明かりが映え、なんだか銀河鉄道のよう。

▼夕暮れの線路を行く
夕暮れの鉄路を行く@遠野

さらに駅近くの踏切。スポットライトを浴びているかのように照らし出され、水溜りに映り込んでいて、またまたハッとさせられた。

▼岩手二日町駅近くにて
岩手二日町駅近くの踏切

次から次へと印象に残る風景が現れ、遠野がさらに好きになった。

岩手二日町駅からは18:53発の普通列車で宮守駅へ。

▼岩手二日町駅/2・3枚目はNIKON COOLPIX S4
岩手二日町駅

岩手二日町駅
クリスマスツリーに付けるような電飾が付いた駅名表示板。

岩手二日町駅
乗車する列車がやって来た。

すっかり日が暮れて完全な夜になり、宮守駅19:11着。ここでの目的は“めがね橋”。JR釜石線の宮守川橋梁で1943年(昭和18年)に旧橋の改修により造られたアーチ橋で、土木遺産、近代化産業遺産に指定されている。なお、1915年(大正4年)に造られた旧橋(岩手軽便鉄道が使用)は宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」のモチーフになったとされている。

駅から5分ほど歩くと、眼前に様々な色にライトアップされたアーチ橋が現れ、しばし見とれた。

▼宮守のめがね橋を発見
宮守のめがね橋@遠野

宮守のめがね橋@遠野

宮守のめがね橋@遠野

宮守のめがね橋@遠野

アーチ橋を潜りコンビニに寄って夕食を買い込み(その際外さないといけない醤油の袋を外さずに弁当を店員がレンジでチンしたため、袋が破裂していたことが食べるときに判明。レンジから取り出したとき醤油まみれになっていることに気付いたろうに、女性店員は何も言わなかった。面倒なのでクレームはつけなかったが、酷い対応だ。めがね橋近くのコンビニを利用される方は御注意を。)、橋の傍にある公園へ。ここがビュースポットになっていて、しかも「恋人の聖地」なる恥ずかしいものに指定されているのだが、コンビニに寄る前に家族連れらしき一行が写真を撮っていたのを最後に無人地帯と化した(帰る頃に旅行者が現れたが)。恋人達からは聖地認定されていないようだ(笑)。事前に“聖地”であると知って1人旅の者にはキツイかと心配していたのだがホッとした。

▼恋人の聖地(笑)/2枚目はNIKON COOLPIX S4
宮守のめがね橋@遠野

宮守のめがね橋@遠野

東屋で弁当を食べた後(先述のように醤油は使えずちょっと凹む)、橋を撮影。と、列車がやって来た。時刻を勘違いして来ないものと思っていたので少々慌て、中途半端な写真に。

▼めがね橋を列車が通過
宮守のめがね橋@遠野

その後撮影のベストポジションを見つけるというなんとも皮肉な展開。それでも橋は美しく、しばらく撮影を楽しんだ。

▼宮守川橋梁(めがね橋)
宮守のめがね橋@遠野
川面の近くまで降りられる場所を見つけて撮影。

宮守のめがね橋@遠野
旧橋の石造りの橋脚が今も残っている。

宮沢賢治が見た橋ではないものの、ライトアップは美しく、「銀河鉄道の夜」を思わせる幻想的な雰囲気を満喫して駅へと戻った。宮守駅発20:51の普通列車に乗車。

▼宮守駅/NIKON COOLPIX S4
宮守駅

宮守駅

宮守駅
煌々とヘッドライトをつけて列車がやって来た。

花巻駅で21:34発の普通列車に乗り換え、盛岡駅22:13着。盛りだくさんの長い1日が終わった・・・と言いたいところだが、この日最大の事件がここで起こった。

ホームからエスカレーターに乗り改札へ向かったのだが、上に着く寸前、目の前のサラリーマンがまるで棒が倒れるかのようにバタンと倒れて、思わず「エッ!?」と言ってしまった。もしや心臓麻痺か何かかと思って慌てて倒れた男性の肩を叩き、「大丈夫ですか?」と声をかけたところムックリと起き上がった。どうやら酔っ払ってエスカレーターに乗ったまま手すりにもたれて眠ってしまい、最後手すりがカーブしている部分に合わせて体が倒れたと思われる(苦笑)。赤い顔に着けたマスクの下から血が滴り落ちて鼻血を出したか口を切ったかしているようではあったがまあ大丈夫そうだったし、見渡しても駅員は改札に1人いるのみで、あの駅員を呼び出してしまうと改札が無人になって業務が滞るだろう・・・酔っ払いのためにあの駅員さんを煩わせて良いものか?しばし逡巡する内に他の方がその駅員を呼びに行ったのだが、やっぱり酔っ払いでも一応怪我人ということで呼ぶべきだったろうか?いまだにどうするのが正解だったか分からない。

その後改札を出てコンビニで買い物をしたのだが、どうもさっきの酔っ払いが気になる。もしや酔っ払いではなく実は病人だったのでは・・・なんていう不安も出てきたので、改札に戻って駅員さんに尋ねたところ、今救急を呼んでおり「少しお酒が入っていたようです(苦笑)」とのこと。ホッと一息。とにかくお酒はほどほどにして欲しいものだ。

これで本当にこの1日が終了。いやあ、本当に長かった。くたくたに疲れて就寝。

続きは次回。



<おまけ>
▼夕食
宮守のめがね橋@遠野
東屋で橋を眺めながら弁当を食べた。

▼期待石/トリミングあり
期待石@遠野
東屋から川を挟んだ場所に祀られている(中央の大きな石)。昨年の宮守川の整備工事の際、川底から現れたのだという。奇体な石なので“期待石”と名付けたのだとか。説明書きには人形のようだのお地蔵様のようだの書かれていてなるほどと思ったが、改めて写真を見るとどうも“コンセイサマ(金精様)”のように見える。子授け、豊作を祈願する神だ。かつて祀られていたのが大水か何かで川底に沈んでいたのだろうか?

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昨日行われた将棋の第60期王座戦五番勝負の第1局で、羽生善治挑戦者(二冠)は渡辺明王座(竜王)に敗れた。



矢倉急戦模様の将棋。羽生挑戦者が踏み込みの良い攻めを見せ一時は優位に立ったかに思われたが、勝着を2回ほど逃して逆転負け。とはいえそれは感想戦のコメントで分かったことで、観戦中はどっちが良いのやらサッパリ分からず手に汗を握って見つめていた。結果は残念だったが大熱戦だった。

シリーズは始まったばかり。昨年20連覇をストレート負けで阻まれた羽生挑戦者としてはなんとしても・・・という思いがあるはず。ここから3連勝での奪取を信じている。

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昨日、庭のビオトープのトチカガミが花を咲かせているのを見つけた。2008年に植えて以来初めてのことだ。

▼トチカガミの花/2012-8-28 NIKON COOLPIX S4 トリミングなし
トチカガミの花
丸い葉の影に白い花が。

トチカガミの花
3枚花びらの清楚な花。

トチカガミの花
ビオトープの常連客である小さなハナバチも気に入った模様。

同時に花ガラも見つけたので、初めて開花したのは一昨日のことだったようだ(花は1日の間に咲いて萎む)。もっとも、気付かなかっただけでもっと前に咲いていたのかもしれないが。

▼トチカガミの花のあと/2012-8-28 NIKON COOLPIX S4 トリミングなし
トチカガミの花のあと

それにしても今年のビオトープはヒメコウホネ、スイレン、トチカガミと初の開花が相次いでいる。この夏の気候が開花に適していたのだろうか?それとも手入れの成果が現れたのか?

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我が家のビオトープのガガブタの花は基本的に5枚花びらだが、まれに6枚のものが出現する。
珍しいことにこの夏はそれが2日続けて現れた。

▼6枚花びらのガガブタの花/NIKON COOLPIX S4 トリミングなし
6枚花びらのガガブタの花
2012年8月27日。

6枚花びらのガガブタの花
以下3枚は2012年8月28日。

6枚花びらのガガブタの花
小さなハナバチが訪花した。

6枚花びらのガガブタの花

ガガブタの英語名「water snowflake(水の雪片)」を具現化したようなその姿に、少しひんやり気分を味わえたような気がした。

▼5枚花びらのもの/NIKON COOLPIX S4 トリミングなし
ガガブタの花
2012年7月29日。

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今月25日に石川県の白山麓にある一里野高原で開かれた音楽祭でのシンセサイザー音楽家・姫神のコンサートの模様を紹介する。
なお、この旅の模様自体はいずれ旅行記として詳しく紹介したいと思う。

※写真は2012年8月25日に撮影、特記が無い限りNIKON COOLPIX S4で撮影、トリミングなし。

さて、青春18きっぷを使い、金沢駅に降り立ち、13:30発の北鉄航空のツアーバスに乗車。事前に予約していたもので、金沢駅~一里野高原間の往復で1,500円なり。予定では片道2時間もかかるわけだから、これはかなりお得な額といえよう。

▼金沢駅からバスに乗車
一里野高原へのバス

一里野高原へのバス

途中、鶴来駅で停車してそこからの乗客も乗せ、総勢22名の一行は15時過ぎに一里野高原の会場に到着。予定では15:30着となっていたので30分ほどの早着だ。まあ、遅れるのは困るが早く着く分には何の問題もない。ここから帰りのバスが出る19:30まで自由行動。“ツアー”とはいっても実質移動手段以上の意味は無い。

▼一里野高原に到着
白山一里野音楽祭2012
音楽祭の看板。

白山一里野音楽祭2012
ステージは斜面の麓にあった。/OLYMPUS E-620 + ED 14-42mm f3.5-5.6

白山一里野音楽祭2012

「白山一里野音楽祭 ECO STAGE 2012」は16:00~19:00に行われ、地元のアーティストが3組と、ゲストアーティストとして姫神が登場する。姫神の公演は17:30から。それまでは周辺を散策していようかとも思ったが、そんなことをしている内に良い場所が埋まってしまいそうな気もして、斜面の中腹にここぞという場所を見つけて陣取り、音楽祭を最初から聴くことに。まあ、普段聴かないジャンルの音楽を聴くのも偶には良いだろう・・・ぐらいの気持ちだったのだが、この選択は正解だった。

地元のアーティストとして参加したのはSeattle Standard Cafe'(シアトルスタンダードカフェ(シアスタ))今村つばささん、大森洋平さんだったが、それぞれに魅力的なステージだった。シアスタはロックバンドでオリジナル曲・カバー曲(ポルノグラフィティの「ミュージックアワー」も)取り混ぜて音が割れるくらい(笑)熱のこもった演奏だったし、シンガーソングライターの今村つばささんと大森洋平さんは2人とも曲も声も素晴しかった。30分弱ずつのステージだったのだが、それではちょっと聴き足りない感じがした。

とはいえ私のこの日の目的はなんといっても姫神。司会のアナウンサー2人に紹介されて星吉紀さんが登場。他のアーティストの曲を楽しみつつも待ちに待った公演は予定より5分ほど遅れて始まった。

<姫神コンサート@白山一里野音楽祭 ECO STAGE 2012>

01.遠い日・風はあおあお
アルバム「姫神伝説」(1983年)より。星さん登場時に鳴っていたワーンという感じの音が鳴り止むのと同時に、コンサートはこの曲から始まった。名曲・定番曲であると同時に、高原でのライブに相応しい1曲といえよう。

02.未来の瞳
アルバム「千年回廊」(2000年)より。姫神ヴォイス(志和純子さん・西風沢里絵さん)が登場。姫神ヴォイス参加の公演を聴くのは2007年の伊勢神宮外宮での奉納演奏以来で本当に久々だ。シンセ単独の公演も良いが、やはりゲスト、特に姫神ヴォイス参加のものに比べると物足りない感じが無いといえば嘘になる。

03.天の空
アルバム「天∴日高見乃國」(2008年)より。姫神ヴォイスに加え、岩手県宮古市の山口太鼓の会の佐々木達哉さんが参加して演奏。“日高見徴”に近いアレンジだったが、CD収録のものに比べてキーが低い感じがした。

ゲストが退場して最初のMC。岩手県の平泉とも縁の深い(奥州藤原氏は白山を信仰していたという)白山の傍で演奏できてとても感謝している。今日は皆さんと心を1つにして霊峰白山に演奏を奉納したい・・・といったお話だった。
曲紹介の後、再び演奏。

04.白山
アルバム「風土記」(1989年)より。白山の近くでの演奏ということでもしかしたらと思っていたが、「やはり来たか!」という感じ。おそらく白山に関連の無い場所では演奏されないと思われるので、ライブで聴けたのは貴重だった。アレンジはCDとほぼ同じ。ただし拍子木(?)が鈴の音色に変わっていた。
この曲の辺りでステージの背後の山の端に夕陽がかかり、とても美しかった。

05.白鳥伝説
アルバム「北天幻想」(1986年)より。佐々木達哉さんが参加して演奏。前曲もそうだったがライブで聴くのは初めて。そしてこの曲が自分の中ではこのコンサートの前半のハイライトとも言えるもので、祭囃子を思わせるノリの良いアレンジがされていたのだが、佐々木さんのバチ捌きと合わせてとても素晴しかった。

ここで2度目のMC。ゲストの佐々木さんの紹介。震災から1年半が過ぎた宮古市の状況など。そして佐々木さんが1ヶ月ほど前にも白山市を訪れて演奏したといったお話。「こんな素晴しい場所に旅行も兼ねてまた来れて嬉しい」とのこと。
そして佐々木さんがソロで演奏。

06.神太鼓
佐々木さんのソロ演奏。“ジンダイコ”と読む。神社へ奉納する際に演奏する曲らしい。和太鼓の曲についての知識は皆無に等しい私だが、見当ハズレかもしれないが曲の終わりが大きい太鼓ではなく小さい太鼓なのは珍しいんじゃないかと思った。それはともかく、やはり素晴しいバチ捌きだった。

07.森渡り
アルバム「風の縄文」(1996年)より。再び姫神の楽曲。オットフォンバイラさんの唄の部分はシンセサイザー、ホーミーの部分は佐々木さんの太鼓演奏にアレンジされていた。

演奏後に1人の女性が登場。今回が姫神との初の共演となる、沖縄県の石垣島出身の歌手、宮良牧子さんだ。宮良さんが加わってさらに1曲演奏。

08.ニライカナイ
姫神ではなく宮良さんの楽曲。今回のライブに合わせて姫神がアレンジしたらしい。自然の素晴しさを歌ったのびやかな曲だった。

ここでMC。宮良さんの紹介と、“理想郷”を意味する“ニライカナイ”という言葉について。
そして宮良さんがソロで1曲。

09.世願ぇ
「アメイジンググレイス」に沖縄言葉の歌詞を付けた1曲。不思議と西洋のメロディーと沖縄言葉が調和していて驚いた。

再びMC。このコンサートのメインに据えられた1曲について。それは「光り駆ける草原に抱かれて」という曲。白山の自然保護活動をされた鳥畠さんという方が作詞作曲したものなのだが、難病に倒れて現在入院されており、星さんが白山比咩神社の宮司さんを通じて「完成させて欲しい」と依頼されたのだという。

ここで児童作家の大庭桂さんが登場。姫神が近年合唱曲の作詞を依頼している方で、この「光り駆ける~」の補作詞をお願いしたとのこと。「光り駆ける~」の演奏に先立って、大庭さんがこの日のために作った「告白」という詩を朗読した。白山の神の存在を心に留めてこなかったことを私は告白する・・・といった内容の詩。そして朗読後、演奏が始まった。

10.光り駆ける草原に抱かれて
事前に初披露の新曲もあるという告知がされていたが、それがこの曲と思われる。ヴォーカルは宮良さん、そして作曲が星さんで無いということもあって姫神の曲という感じはあまりしなかったが、ゆったりした3拍子の心地よい1曲だった。いずれ姫神ではなく宮良さんのアルバムに収録されるのではと予想。なお、このコンサートはラジオで生中継されており、病床で聴いているであろう鳥畠さんに向けての演奏でもあった。

ここで司会の2人のアナウンサーが登場して、出演者の紹介とインタビュー。ラジオ放送しているということもあってのものだろうが、この時間が無ければ1曲演奏できるのに・・・と思わないでもなかった(笑)。

▼インタビュー中/OLYMPUS E-620 + ED 14-42mm f3.5-5.6
姫神@白山一里野音楽祭2012

「続いての曲の紹介をお願いします」ということで曲紹介。「神々の詩」に拍手が起こる。やはりこの曲の人気は相変わらずなのだなと実感。

11.神々の詩
アルバム「縄文海流-風の縄文III-」(1998年)などより。姫神の代表曲の1つ。姫神ヴォイスと佐々木さんが加わっての演奏。強いて言えばブルガリアンバージョン(アルバム「風の伝説」(2004年))に近いアレンジで、かつ一部のヴォイスがシンセサイザーに置き換えられており、繰り返しがちょっとくどいなと思わないでもない部分(汗)が和らいで聞きやすくなっていた。

12.浄土悠遠
CD未収録曲。当時世界遺産登録を目指していた岩手県・平泉のイメージ音楽として2008年に製作された。演奏を聴くのはこれが3回目だが、ゲストが参加してのものは初めて。特に姫神ヴォイスが参加してシンセ単独の場合と比べアレンジがどう変わるのか注目していたのだが・・・ほとんど変わらず。シンセ単独公演で録音素材を使っていた部分を姫神ヴォイスが歌っていて、ヴォイスパートの増量は無かったようだった。ただ、佐々木さんの太鼓演奏はかっこよかった。この曲に関しては姫神ヴォイスよりもむしろ佐々木さんの参加が大きいように思った。

ここでMC。この日を機会に東北を身近に感じて欲しいということ、そして最後までお付き合い下さいありがとうございましたと感謝の言葉を述べられた。
そして最後の曲の紹介、演奏。

13.雪女
今年5月のいわき市でのコンサートで初演された新曲で、アルバム「姫神伝説」(1983年)収録の同名曲とは全くの別物。もちろんCD未収録。昨年発表された「流氷」に続き、吉紀さんは初代の作品と同じ名前を新曲に付けている。もっとも同じテーマで曲を作ればこういう名詞単独の曲名はどうしてもかぶり易いだろうし、かぶるのを気にして思い通りの名前を付けられないというのもなんだかなあという気がするので、同じ「姫神」とはいえ作曲者が違うのだしアリかなとは思う。それに聴く側としては初代と2代目の感性の違いが垣間見えて興味深い。

で、この曲。素晴しかった!この曲を聴くことができただけでも来たかいがあった。初代の「雪女」が明るくポップな感じで(「遠野物語」の「小正月の夜、又は小正月ならずとも冬の満月の夜は、雪女が出でて遊ぶとも云ふ。」という記述に因ったものだろうか?)一般的な雪女のイメージとはかけ離れているのに対し、2代目の「雪女」はまさに雪女。始まりの鋭い笛の音で“何か”が現れた深山に、しんしんと雪が降るイメージ。と同時に、なぜか私には5月に見た津川の狐の嫁入り行列が思い起こされた。妖しげなおどろおどろしさも漂う秀作だ。ちなみに姫神ヴォイスの録音素材のパートがあったように思うが、星さんのシンセ単独での演奏だった。

これで今日のコンサートは終わり・・・と思いきや「雪女」直後から再び曲が始まり、姫神ヴォイスと佐々木さんも再登場して星さんも一緒に観客に手拍子を要求。ノリのいい曲が始まった。

14.千年の祈り
アルバム「千年回廊」(2000年)より。アレンジはDJ・ミュージシャンのDAISHI DANCEのアルバム「beatlessBEST...Mellow Relaxation.」(2012年)収録の「千年の祈り(DD 2012 Re_Make)/姫神×DAISHI DANCE」に近い、ダンスミュージック風のもので、とても盛り上がった・・・とはいえ、荘厳な感じのするいつものバージョンも聴いてみたかったなあと思わないでもなかった(汗)。

これでコンサートは終了。司会のアナウンサーが出てきてしめの挨拶を・・・と思いきや、ラジオ放送は終わったのだが、会場に来ている人のためにもう1曲演奏してくださるという!星さん曰く「このまま終わったのでは興奮冷めやらぬという感じになってしまうので、優しい曲を」ということで、

15.あの空の下に
アルバム「千年回廊」(2000年)より。アナウンサー氏が「スペシャルソング」といったので姫神ヴォイス参加の曲かと思ったが、星さん単独でのインスト曲だった。ホッと一息つくような感じのラストナンバーだ。

これで本当にコンサートは終了。会場後方でCDの販売とサイン会が行われたが、ほとんどCDは持っているし、予定より10分ほど押しての終了でバスの時間まであまり無かったこともあり、早々に車内へと戻った。

▼終演/OLYMPUS E-620 + ED 14-42mm f3.5-5.6
白山一里野音楽祭2012

正直、1時間半という時間でしかもゲスト紹介のコーナーが少々長かった(汗)こともあり、もう少し姫神の曲を聴きたかったという気もするが、これまでライブ演奏を聴いた事が無い曲や新曲も聴けて満足のひとときだった。特に「雪女」。CD化が待ち遠しいし、「白鳥伝説」共々またぜひライブで聴きたい。

ちなみに今回の会場の環境だが、高原の気持ちのいい雰囲気・・・という面では申し分なかったものの、腰を下ろした観客の間を退屈した小さい子供が駆け回るという状態(苦笑)。私が陣取った場所もステージから少し離れた斜面の中腹ということでまずかったのだろうが、トイレに向かう(?)大人も含めてかなり鬱陶しかった。もっとステージに近い場所に座れば視界に入らなかっただろう。次に同じような機会があればそうしよう。
そして、なんと犬を連れてきている観客も何組かいて、宮良さんが歌っている最中にボーダーコリーが吼えていた。子供はある程度仕方ないにしろ(親が何とかしろよとは思うが)、さすがに犬は入場禁止にすべきでは?というか連れてこないのが常識だろうと思うのだが・・・。

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昨日~今日行われた将棋の第53期王位戦七番勝負第5局で、羽生善治王位が挑戦者の藤井猛九段に勝って通算4勝1敗で防衛。



後手の藤井九段が藤井システムを用いた本局。居飛車で対抗した羽生王位が踏み込みの良い攻めを見せ、相手の反撃を見切って勝利。

これで羽生王位(棋聖)は自身が持つタイトル獲得数の記録を82期に伸ばした。

来週水曜日からは21年ぶりに挑戦者として臨む王座戦が開幕する。はたして王座・三冠復帰となるだろうか。相手は宿敵、渡辺明王座(竜王)。大いに注目だ。

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昨日、庭のビオトープのスイレンが開花。2輪目だ。

▼スイレンの花(2輪目)/NIKON COOLPIX S4 トリミングなし
スイレンの花(2輪目)

スイレンの花(2輪目)
オンブバッタも見とれる美しさ(笑)。

はたして今シーズン何輪の花を見せてくれるのだろう。



昨日は青春18きっぷを使った日帰り旅行へ行ってきた。目的地は岡山県。吉備の旅だ。その模様はいつ終わるものとも知れない(汗)5月の新潟・東北の旅の旅行記が終わり次第紹介予定。

また、明後日からは1泊2日で金沢方面へ行く。25日に一里野高原というところである姫神コンサートを聴きに行くのが目的。新曲も披露されるようなのでとても楽しみ。



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5月に行った新潟・東北の旅の旅行記。今回は第26回。
※写真は2012年5月6日、特記が無い限りOLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm f3.5-5.6で撮影、トリミングなし。

光明寺を後にして急ぎ足で続石へと向かい、18時前に登り口に到着。

▼続石への登り口/NIKON COOLPIX S4
続石への登り口@遠野

ここからは山道。ぬかるんで滑りやすくなった道と時刻に注意しながら急いで登る。山道の入り口が分かりづらくて一度民家の庭先に入ってしまったが、幸いにも山道に入ってからは道標も多く分かりやすく、10分弱で“弁慶の昼寝場”という開けた場所に到着。

▼続石へと登る
続石へと登る@遠野

続石へと登る@遠野

続石へと登る@遠野

続石へと登る@遠野

ここの左上方に“泣石”、右上方に“続石”がある。かつて武蔵棒弁慶が続石(つづきいし)を作る際、運んできた笠石を大岩の上に置いたところ、置かれた岩が「自分は位が高いのに他の岩の下になるのは嫌だ」と泣いた。それが泣石。その後、弁慶はならばということで笠石を別の2つの大岩の上へと置きなおした。それが続石なのだという。遠野物語拾遺第11話のお話。

▼泣石
泣石@遠野
弁慶の昼寝場から前方の斜面を左へ登ると泣き石が鎮座している。

泣石@遠野

泣石@遠野
堂々たる大岩。“位が高い”というのも頷ける風格だ。

▼続石
続石@遠野
泣石から右へ20メートル程行くと続石。

続石@遠野
ここでの山の神の目撃譚が遠野物語(第91話)に収録されている。それと関連があるのか、傍らには山の神を祀った祠があった。

続石@遠野
祠の内部。

続石@遠野
祠の側から見た続石。よく本などで紹介されている姿だ。

続石@遠野
潜ることもできる。ということで早速。

続石@遠野
振り返って祠を撮影。

続石@遠野
弁慶の昼寝場方向はすぐ急な斜面になっており、そちら側からは続石はよく見えない。

時間の都合上10分ほどで見物終了。もっとゆっくり過ごしたかった・・・と言いたいところだが、見物終了後、弁慶の昼寝場で急に強い視線というか何かの気配というかそういうものが感じられて少し怖くなり、山道を駆け下りて5分ほどで道路に出た。あれはなんだったのだろう?熊か、それとも山の神か・・・。

ちなみに山道を駆け下りながら、熊よけの意味もこめて歌を口ずさんだ。選んだ曲は岩手県民謡「外山節」。我ながら渋いチョイスだ(笑)。

続きは次回。

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※写真は2012年5月6日、特記が無い限りOLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm f3.5-5.6で撮影、トリミングなし。

谷地館址から5分ほどで光明寺(こうみょうじ)に到着。ここには水浴中に羽衣を失った天女が蓮から糸を紡いで織ったという“綾織(あやおり)”という布が寺宝として伝わっており、それがこの地の“綾織”という地名の元になっている。そしてどうやらお寺の方にお願いすればそれを見ることができたらしいのだが、残念ながらこの時は知らず、また時刻も遅かったのでいずれにしろ見られなかっただろう(ということにしておこう(泣))。

綾織は見られなくとも光明時には大きな見所が1つある。それが綾織伝説を描いた壁画だ。これだけでも来たかいがあった(ということにしておこう(泣))。

▼光明寺
光明寺@遠野

光明寺@遠野

光明寺@遠野
境内には簡易郵便局があり驚いた。そして奥に鮮やかな壁画が見えた。

光明寺@遠野
綾織伝説の壁画。

光明寺@遠野

光明寺@遠野

光明寺@遠野

光明寺@遠野
本堂。

光明寺@遠野
車が出入りするところから境内へ入ってしまったが、こちらが山門。

いずれ再訪して今度こそは綾織を見ようと思う。

次は本命、続石を目指す。時刻は17:30頃。日が沈んで暗くなりつつあり、時間との勝負だ。急ぎ足で向かう。続きは次回。

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※写真は2012年5月6日、特記が無い限りOLYMPUS E-620 + ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm f3.5-5.6で撮影、トリミングなし。

遠野駅16:59発の普通列車に乗車。花巻方面へ2駅進んだ岩手二日町駅へ向かう。雨はやみ、前方の空は雲が切れ、幸先が良い雰囲気。

▼遠野駅から列車に乗車/NIKON COOLPIX S4
遠野駅

釜石線(遠野~綾織)
遠野~綾織間。

釜石線(綾織~岩手二日町)
綾織~岩手二日町間。

▼岩手二日町駅に到着
岩手二日町駅

岩手二日町駅に17:07着。もう夕方ではあるが、18時半までは明るいので遠野散策を継続。ここへ来た目的は本来自転車で訪れるはずだった“続石”だが、その前に、車窓から見えて気になっていた田んぼの中にこんもりと島のようにある社へ向かった。

▼岩手二日町駅ホームから見た社
谷地館の八幡宮@遠野
散り始めの桜に囲まれた朱の社が美しい。

社の前へと回り込んで説明板を見て、これが谷地館(やちだて)という平城にあった八幡宮だということを知った。

▼谷地館の八幡宮/5枚目はトリミングあり
谷地館の八幡宮@遠野

谷地館の八幡宮@遠野

谷地館の八幡宮@遠野

谷地館の八幡宮@遠野

谷地館の八幡宮@遠野

嘉禎元年(1235年)に宇夫方広治によって築かれ、宝徳2年(1450年)に気仙の金成政実により攻められたが近隣の援軍の助けで撃退した、という記録があるこの城だが、“谷地館址”といってもこの八幡宮を除き現在ではその痕跡はほとんど無いという。

次はこの地の名“綾織(あやおり)”の由来と関係がある光明寺へ。続は次回。

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