前々から気になっていた本「ときめき昆虫学」を読了。



著者であるメレ山メレ子さんの虫との触れ合いを描いたエッセイ集・・・と思って読み始めた。実際、そういう読みものには違いないが、同じくらい、あるいはそれ以上に生き生きと描かれているのが、メレ山さんに虫について指南する、虫に対する愛情が爆発している人々の愉快な生態だ(笑)。東日本大震災の津波で流された車からゲンゴロウ用の網が盗まれてなかったことに驚喜する人。昆虫食に並々ならぬ情熱を燃やし、蚕(メレ山さんがペットとして飼育している)の美味しい食べ方を伝授する人。虫LOVEな人たちのなんと面白い生態か。さすがに自分はここまでではないと思いたい一方で、こうなりたいと思う自分もいる。章が進むにつれ、メレ山さんもその方向へ一歩一歩前進しているような・・・。

徹頭徹尾、虫(カタツムリやクモなど昆虫でないものも含む)と「虫屋」の話が盛りだくさん。とても楽しめるエッセイ集だった。オススメです。

余談ながら、生き物に携わる人々を描いた作品として、以前読んだゲッチョ先生こと盛口満さん(今月から沖縄大学の学長に就任したらしい。ビックリ)の「生き物屋図鑑」が思い浮かんだ。こちらもオススメ。

 

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漫画「3月のライオン」の最新14巻を購入・読了。昨年読んだ13巻についての感想を書いていないようなので、併せて書いておこうと思う。



まずは昨年9月発売の13巻について。主に描かれていたのは二階堂四段の宗谷名人との公式戦初対局。二階堂君の将棋にかける熱い想いが、(桐山君もモノローグで言っていたが)とても眩しい。桐山君の将棋への姿勢にも少なからず影響を与えたようである。
一方で合間に描かれる、夏祭り後のあかりさんと林田先生、そして島田八段の関係。むしろ主人公なんてどうでもいいくらい気になる(笑)。私としては島田八段に頑張って頂きたい。

さて、最新14巻。今巻の主な題材は職団戦。様々な企業や役所で働く人たちによる、アマチュアの団体戦の将棋大会である。とても意外なテーマだったが、思えば桐山君が高校の将棋部で職団戦Bクラス入りを目指す校長や教頭、そして元担任の林田先生といった面々に指導していたのだったが、まさかそれを伏線としてここまでしっかりと描かれるとは思わなかった。必勝戦法を求め闇落ちするアマチュア心理が痛いほどわかり(笑)、とても楽しい一幕。なお、この話の中で、羽海野先生の「ハチミツとクローバー」という作品のキャラクターが登場。私はそちらの方を読んだことがないので、そのキャラについては今一つピンと来なかったが、ファンにとっては感動もののはず。
一方、職団戦と見事に日程がかぶった桐山君とひなちゃんが通う高校の学園祭。その準備で桐山君のクラスメートとの絡みがおそらく初めてまともに描かれていて、それが新鮮でかつ嬉しかった。あの桐山君がここまで来たとは。しかしその感動がかすむくらい(表紙にもなっている)妖怪カフェで化け猫(猫又?)をやってるひなちゃんが可愛い。桐山君、職団戦で審判なんてやってる場合じゃないぞ?
そして、今巻でも描かれるあかりさんと林田先生、そして島田八段の関係。私が推す島田八段が一歩リードか?今後の展開を早く読みたい。



宮部みゆきさんの小説「三鬼 三島屋変調百物語四之続」を読了。



先日、この三島屋シリーズの第5巻「あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続」を読んだ際に、第4巻を読んでいないのではという気がしたので読んでみたところ、やはり。読んでいなかった(汗)。

三島屋の黒白の間に招かれた人々が語る、不思議な話の数々。今巻には「迷いの旅籠」「食客ひだる神」「三鬼」「おくらさま」の4話が収録されているが、中でも良かったのが「食客ひだる神」。弁当屋“だるま屋”の主人のキャラが良いし、なにより出てくる料理の数々が美味しそうで、お腹が空いてくる。そういえば第5巻の「開けずの間」に登場するどんぶり屋の平吉も良いキャラだったし料理もおいしそうだった。食べ物が絡むこのシリーズの話は鉄板といえる。“ひだる神”のユーモラスさも相まって楽しい雰囲気の物語だったが、それにしてもこの話の結末は・・・三島屋の主人ではないがもったいないと私も思う。“だるま屋”にはまたこのシリーズに絡んでほしいものだが。

最後に収録された「おくらさま」で黒白の間に関わる面々から1人抜け、2人加わった。どうりで5巻を読んでもピンと来ないわけだ。