気になっていたCDを入手。

懐かしのNHKテーマミュージック集

『懐かしのNHKテーマミュージック集』というもの(※同名の別物があるので注意)で、「ぐるっと海道3万キロ」のテーマ曲である姫神の「海道を行く」のTVバージョンが収録されているのではないか・・・との情報がHIMEKAMI Stationにあった。これはぜひ確かめてみねば。しかし、これがなかなかに入手が難しい。廃盤な上に、発売時もNHK(ネットと放送局?)でしか販売されなかったようで、天下のAmazonにも中古すら無い。私はネットオークションで購入。

懐かしのNHKテーマミュージック集

懐かしのNHKテーマミュージック集

45曲目に「ぐるっと海道3万キロ」がある。ブックレット(といっても見開きに曲目等が書いてあるだけ)には姫神の名は無いが「作曲:星 吉昭」の表記。期待が高まるが、上部に「ナレーション:黒田あゆみアナウンサー」とあって「ん?」と思う。サウンドトラック的なCDとばかり思っていたのだが。そして「放送オリジナル音源以外も収録しています」の文字。不穏だ。まあ、とりあえず「ぐるっと海道3万キロ」を聴いてみる。おお、これはまぎれもなくTVオープニングバージョン。NHKアーカイブスの番組ダイジェスト映像内で聴くことはできるが、やはりCDは良い。バックトラックの響きが良く、気付かなかった音も聞こえるし、これは貴重だぞ・・・と思う間もなく、曲終了数秒後に次の「ラジオ深夜便」の紹介アナウンス。これらで1つのトラックをなしていた(「ぐるっと海道3万キロ」の紹介アナウンスは前のトラック「小さな旅」の終わりに収録)。よってCDでリピート再生するには向かない。少し拍子抜け。なお、曲本体の長さは53秒、ナレーションを含めたトラックの長さは1分11秒。

気を取り直して1トラック目から通して聴いてみる。と、これが大変面白い。CD全体でNHKの番組史を時事を織り交ぜつつ、テーマ曲や番組の一部の音声と共に紹介する1つの番組といって良い構成になっており、聴きごたえ十分。「歴史秘話ヒストリア」の先代アナウンサーによるナレーションも心地よい。欲を言えばナレーション部分は別トラックにしてほしかったが、曲単独で聴くことを想定して作ってないか、あるいは著作権的な問題があったのだろう(なお「小さな旅」「日本百名山」は曲にその番組の紹介がかぶってしまっている)。ちなみに私は「ぐるっと海道3万キロ」のトラックをパソコンにWAVファイルとして取り込んで、編集ソフトでナレーション部分をカット。これで曲単独で聴くことができる。

来年の白山開山1300年を記念し、石川県の白山比咩神社の依頼により姫神がテーマ曲「組曲白山」を製作(ニュース記事)。全4曲からなり、その内「白嶺天照(はくれいてんしょう)」「御阿礼(みあれ)」「神厳の杜(しんげんのもり)」の3曲がYouTubeで公開されている。

▼白嶺天照

組曲のメイン曲。主旋律を尺八とバイオリンが奏でる。白山を照らす陽光や月光のイメージで作られたらしい。非常にシンプルなメロディーラインで、勇壮な雰囲気が醸されている。間奏がとても印象的で、音色が琴系のシンセ主体にガラッと変化。そして音色といい響きといい先代の「月のほのほ」が連想されるのだが、月光のイメージということで狙って組み込んだのだろうか。間奏の盛り上がりを経て再びの主旋律。終盤、尺八とバイオリンの向こうで奏でられているシンセのコブシがまわりまくっていてカッコイイ。なお、織り込まれた鈴の音は、白山比咩神社で巫女さんが使っているものらしい。

▼御阿礼

おそらくは組曲の幕開けを飾る曲で、姫神流の雅楽といった趣き。笙(しょう)のような音色を背景に、雅楽であれば篳篥(ひちりき)が奏でるであろう旋律を、暖かな笛の音のシンセが紡ぐ。そして琴系の音色の伴奏と共に主旋律を奏でるバイオリン。ストリングスの作編曲を得意とする二代姫神の特徴も現れた、完成度が高い曲だと思う。先日発売の『富士の星暦 サウンドトラック』の「凛星」と同じくらい今私の部屋でリピート再生されることが多い曲。

▼神厳の杜

もしかするとこちらが序曲かも。雪解け水(?)の流れる音や滴る音で始まり、琴系の音色と乾いた太鼓の音と共に、オーボエを少し篳篥に寄せたような音色で長い単音が奏でられ、それを追いかけるように暖かな笛の音色が同じ音階を奏でるということが繰り返され、そして水の音で終わっていく・・・というアンビエント。単調だが味わい深く、鎮守の森の静謐さをよく表していると思う。

ニュース記事によれば組曲の残る1曲は「白山讃歌(はくさんさんか)」で、どうやら大庭桂さん作詞の合唱曲(?)らしい。



※29日「神厳の杜」追記・修正。

昨日、KAGAYAスタジオ監修・制作の全天周プラネタリウム番組「富士の星暦」の姫神によるオリジナルサウンドトラックが配信リリースされた。

富士の星暦 サウンドトラックamazon画像リンク作成ツール



01.天空への旅 feat.ORIGA 〜Fuji Version〜
02.永遠の花 feat.ORIGA 〜Fuji Version〜
03.希望の花 〜Fuji Version〜
04.樹海 〜Fuji Version〜
05.氷琉 feat.ORIGA 〜Fuji Version〜
06.雲海 〜Fuji Version〜
07.凛星 〜Fuji Version〜
08.ふじの山 feat.ORIGA 〜Fuji Version〜

先日リリースの『オーロラの調べ』同様ハイレゾ版が配信されており(AmazonはMP3のみ)、そちらを購入。

3・4・7曲目は今作が初リリース、他の5曲はすでにリリースされたものの別アレンジで、全曲に「〜Fuji Version〜」と付いているように、番組内で使用されたバージョンにこだわって収録したということらしい。

まず初リリースの3曲だが、なんといっても「凛星」。これを家でリピート再生できる時を今か今かと待っていた(笑)。プラネタリウムで番組を見た時聴いて一目惚れならぬ一耳惚れしたインスト曲。草原で星空を見上げているような、そんな心地になるゆったりとした曲調の郷愁あふれる名曲だ。いつか野外コンサートで聴いてみたい。「希望の花」は元々は静岡県の花火大会「ふくろい遠州の花火」のスターマイン用に作られた曲で、昨年のプラネタリウムコンサートでも聞くことができたノリの良いインスト。ただ〜Fuji Version〜は本来の間奏の終わりが曲の終わりになっていて後半部分がバッサリカットされているので、全体像を知っていて聴くと物足りなさは否めない。「樹海」は清涼感のある曲で、ピアノ主体のところや後半のリズムアレンジは近年コラボしたDAISHI DANCEの影響がありそう。

続いてバージョン違いの5曲。「天空への旅」はほぼ同じ。リズムアレンジが微妙に違うような、これまで聞こえていなかったオリガさんの声が聞こえるような気もするが、音質の違いによるものかもしれず確信が持てない。「永遠の花」は最初の1分ほどがオリガさんの歌声と風の音だけ。また姫神ヴォイスのバックコーラスが無くなりスッキリしたアレンジ。後半オリガさんの歌も無くバックトラックだけが流れる部分があってサントラならではといった趣き。「氷琉」はロングバージョンで、しかも以前のものでは使われていなかったオリガさんのウィスパーボイス(という表現で良いのか)が使われている。このバージョンの方が好き。「雲海」は曲の前後のリズムトラックが続く部分が大幅にカットされ、フェードインで始まりフェードアウトで終わる。山口太鼓との共演をコンサートで聴くなら元のバージョンだが、家で聴く分にはこちらの方が良いかも。最後の「ふじの山」は実は番組内では使われていないアレンジ。今年の「ふくろい遠州の花火」の名物「大富士瀑布」に使用されたバイオリンと尺八が加わったバージョンの前に、番組で使用された「~Planetarium Version~」の冒頭部分を繋げたようなアレンジ。

▼Youtubeより「ふくろい遠州の花火2016」の「大富士瀑布」


レビューは以上。すでにリリースされた曲もバージョン違い(「天空への旅」は除く?)ということで、アルバム『天空への旅』や『富士の星暦』のサントラ付きフォトブックを持っている方でも楽しめるサウンドトラックとなっている。

さて蛇足を一つ。今ハイレゾ音源をノートパソコンに繋げたコンポのスピーカーで聴いているのだが、ふとスピーカーの設定を見てみたら、48kHzには対応しているが、24bitには対応していないと判明。え、先日発売された『オーロラの調べ』で音質良いと思ったのは何?・・・いや、今でも良い音に聞こえるんだけども。一応48kHz対応ということでCDよりは良い音で聴こえているのだろうか。とりあえずハイレゾの実力はこんなものじゃないというのはわかったので早急にハイレゾ対応の環境を整える予定。年末年始までには何とかしたい(汗)。

▼ハイレゾ版はmorae-onkyo musicで配信。
             



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