先月末、ギンイチモンジセセリの撮影へ。昨年見つけたポイントで首尾よく撮影。知らない人が見ればとても蝶には見えない地味さだろうが、この時期見られる春型の翅の白銀の一筋は本当にかっこいい。

▼2018-4-28/OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII + MMF-3 + ZUIKO DIGITAL ED 70-300mm F4.0-5.6
ギンイチモンジセセリ

ギンイチモンジセセリ

▼2018-4-30/OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII + MMF-3 + ZUIKO DIGITAL 50mm F2.0 Macro
ギンイチモンジセセリ

ギンイチモンジセセリ

▼2018-4-30/OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough
ギンイチモンジセセリ

先月21日に行った奈良県の葛城山。ギフチョウと共に撮影したかったのが、ビロウドアシナガオトシブミ。時期が早いかもと思っていたが、イヌブナの樹に揺籃(ようらん、ゆりかご)を発見、ほどなく少ないながらも成虫の姿を確認。運よく飛翔寸前の翅を広げた姿も写真に収めることができた。

ビロウドアシナガオトシブミ@葛城山

ビロウドアシナガオトシブミ@葛城山

このイヌブナが生えているのはカタクリの花目当ての方が行き交う登山道の脇。この人はただの樹の葉にカメラを向けて何を撮っているのかと不審に(?)思われるのだろう、声をかけてくる人が多い。高齢者に声をかけられるのはよくあることだが、今回は若い女性グループにまで声をかけられて驚いた。「ビロウドアシナガオトシブミ」という名前と生態を簡単に説明したが、長い名前を覚えられそうにないと笑いつつ、ビロウド、ビロウドと名前を皆で口にしながら歩き去っていった。少しでも昆虫に興味を持ってもらえたなら嬉しい。

そしてツイッターの相互フォロワーさんにも遭遇。最初はそうとはわからなかったが、お互いにギフチョウの写真を撮りに来たということで話す内にツイッターやってますという話になり、しかしスマホに表示しようにも電波の状態が悪くて出ず、せめてハンドルネームだけでも・・・という所で判明。かたや兵庫県、かたや四国からやって来て奈良県の山の中で偶然出会うとはビックリした。

さて、ビロウドアシナガオトシブミに加えて撮りたいと思っていたのが、自分では揺籃を作らず他の種の揺籃に産卵するヤドカリチョッキリ。2年前にこの場所でビロウドアシナガオトシブミの揺籃の上にいる姿を撮影したことはあったが、ビロウドアシナガオトシブミへの托卵ははっきりとした観察例があるわけではないらしく、偶然の可能性もあった。揺籃の数も少なく、見られないだろうと半ばあきらめていて、相互フォロワーさんにもそう言った気がするが、相互フォロワーさんと別れてからビロウドアシナガオトシブミの揺籃の上に黒いゴマ粒のような虫影を発見。

ヤドカリチョッキリ

ヤドカリチョッキリ

ヤドカリチョッキリだった。2年前と同じく揺籃に執着している様子であり、葉の隙間に潜り込む姿や、お尻を突っ込んでしばらくじっとしている様子も見られた。産卵行動なのかはハッキリしないが、かなり怪しいと言えよう。

ヤドカリチョッキリ@葛城山

苦しい体勢(足元は急斜面で一度滑落しそうになった)と風のせいでブレ写真とピンボケを量産したが、なんとか撮れた。ギフチョウとカタクリのコラボは叶わなかったものの、満足。

※2018年4月21日、OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough。

今月21日、もうシーズン終盤で擦れたものしかいないだろうと思いつつ、ギフチョウ狙いで奈良県の葛城山へ。3回目の福井も考えたが、前回行った感じだとカタクリの花が終わっていそうで、3連続空振りが見えたのでやめた。

到着後ほどなく、地面の上でもつれ合って暴れている2頭のギフチョウを発見。一昨年に同じく葛城山で見たギフチョウの交尾だ。可憐な姿に反して荒々しい。

ギフチョウの交尾@葛城山

数分バタバタともがいた後(その間、何とか割り込もうと他のオス(たぶん)が2頭周囲を飛び回っていた)、一方が他方をぶら下げた状態で飛び立ち、10メートルほど離れた木の枝にとまった。

ギフチョウの交尾@葛城山

よく写真で見る交尾シーンは両者が翅を閉じ向かい合った体勢でとまっているものだが、そうしたいわゆる「絵になる」交尾シーンはまだ見たことがない。このときも両者ともが翅を開き、一方が他方を抱え込むような体勢で、パッと見交尾だか何だかわからない。どう撮ったものか悩んでいると、ふいに内側になった方の個体の頭が外から見える状態になり、外側の個体が内側の個体を抱きしめているような姿に。まるで愛し合っているかのようだ。すかさずシャッターを切る。

ギフチョウの交尾@葛城山

ギフチョウの交尾@葛城山

ギフチョウの交尾@葛城山

ただ、実際は内側になった方(メス?)が嫌がるかのようにときおりバタつき、必ずしもほのぼのという感じではなかったが、ともあれ初めてちゃんと(地面の上で暴れる以外の)交尾シーンを撮れた。

小1時間ほど木の枝にとまった後、中高年女性グループが歩いてきたのに驚いたか地面へ墜落。数分後2頭は離れて交尾終了。本当はカタクリを訪花する姿を撮りたかったのだがそちらは撮れず、でも満足。この後、思いがけずツイッターの相互フォロワーさんにお目にかかることもでき、福井でなくこちらに来たのは本当に正解だった。

※2018年4月21日、OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII + MMF-3 + ZUIKO DIGITAL ED 70-300mm F4.0-5.6(1・2枚目はOLYMPUS STYLUS TG-4 Tough)。