先週の土日(12/1・2)、神戸市のサンボ―ホールで開催された「いきもにあ」というイベントへ行ってきた。場所を変えて毎年開催されているが、第3回である今回が初参戦。生き物関係のグッズや標本の展示即売や講演会が行われる。こんなイベントが地元兵庫県で開催とあらば行かないわけにはいかない。

▼会場到着(※2日目に撮影)
いきもにあ2018

到着早々目に飛び込んできたのは会場前の人の群れ。数百人が何度も折り返す列を形作っており、唖然。完全にこのイベントを甘く見ていた。とにもかくにも列に並ぶ。前売り券(700円/クリアフォルダ付き)を買いそびれたので当日券(1,000円/缶バッジ付き)だったが、列は前売り・当日に関わらず同じ。入場直前に分かれる感じで、入るまでの時間に大差は無いように思われた。そんな中、ふと列の整理のスタッフや写真を撮るスタッフの頭へ目をやると、猫耳ならぬクワガタの大あご&触角やルリボシカミキリの触角、さらにはヨツコブツノゼミなどが装着されており、早くも濃い。

会場内に入り、早速公式ブースで来る前から目をつけていた珈琲缶とマルシェバッグを購入。後者は会場での買い物にも使え、一石二鳥。ただ、本体部分が50センチ四方くらいあって、かなりの大容量。ちょっと大きすぎるかなとこの時は思ったのだが・・・。

▼公式マルシェバッグ
いきもにあ2018

▼会場内
いきもにあ2018

さて、私はあまり物欲が無い。昨年開催時のツイッターのTLで「いきもにあはすぐ財布が空になるので危険」といった感想を目にしてはいたが、自分はそうはなるまいと思っていた。ところが、200近くもあるブースを一通り回って気付いてみればあら不思議、財布は軽くなり、マルシェは重く、大きく膨らんでいた。なんて危険なイベントなんだ。決して買うまいと思っていた標本まで買っていた。いきもにあ恐るべし。その標本を買った「うみねこ博物堂」ブースではエッセイ集「昆虫大学シラバス 黎明編」も買って、学長のメレ山メレ子さんにサインを頂けた(ありがとうございます)のだが、ハンドルネームの「Erbaf」が書かれたのを見た店主さんに「なんか見たことがある」と言われる一幕もあったり楽しい買い物だった。

▼初日の戦利品。買うつもりが無かった標本まで(ハチマガイツノゼミとマンマルコガネ)
いきもにあ2018

ハチマガイツノゼミ/いきもにあ2018

マンマルコガネ/いきもにあ2018

▼2日目戦利品。2日目は買い物すまいと思っていたのに、ああ・・・でも良い物だ
いきもにあ2018

さて、こうした買い物と同じくらい楽しみだったのが講演。初日はアリと深い関わりを持つ「好蟻性昆虫」の研究者である丸山宗利先生、2日目は光合成をせず根に誘き寄せた菌類を消化して生きている「菌従属性植物」の研究者の末次健司先生の公演を聴いた。アリに噛まれて手を血まみれにしながら12時間も行列を見つめてハネカクシを探す話、カマドウマに実を食べてもらって種子散布するといった陽の当たらない場所に生きる植物の様々な生存戦略。どちらも非常に面白く、そして濃かったが、講演後の質問内容も同じくらい濃かった。子供たちの素朴な疑問から、大人からのDNA解析の手法等の「ここは学会か?」というような質問まで、振れ幅も凄い。答える先生方も大変だったはず。お疲れ様でした。

▼丸山先生の公演と、末次先生の公演中に客席に回ってきたマヤラン
いきもにあ2018

マヤラン/いきもにあ2018
それにしても講演中の「皆さんご存知だと思いますが」のレベルが高かった(笑)。

久々の散財と、楽しい講演。素晴らしいイベントで、充実した2日間だった。が、恐ろしいことにTLを見ると買い逃した品の数々・・・。来年はおそらく兵庫県ではないだろうが、是非行きたい。

▼購入した手ぬぐいをタペストリーにして飾ってみた
いきもにあ2018
西表かえる連合公民館購買部さんのお年賀向けてぬぐい『南の島の宝船』と、工房うむきさんの江戸風博物図譜手ぬぐい『日本の蟻と蟻客』。

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▼ホシホウジャク/2018-11-1/OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough
ホシホウジャク
こうしてとまっている姿はめったに見かけないが、あのホバリングしながら花の蜜を吸う生き物と同じとは思えない。

▼コカマキリ/2018-11-6/OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough
コカマキリ
何かをチラ見しているような顔が撮れた。

▼ムラサキシジミ/2018-11-8/OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough
ムラサキシジミ
撮影する上でできるだけ自然の摂理に干渉しないようにしているし、ヤラセ写真も好きではないのだが、池に墜落したムラサキシジミをつい助けたくなって落ち葉ですくったところ、葉にできた水玉に偶然すっぽり収まった。息をのむ美しさで、思わずシャッターを切った。なお、撮影後に水玉からも救出。やれやれという感じで燦々と降り注ぐ陽射しを浴びて翅を乾かしていたが、元気そうだった。

▼オオアオイトトンボ/2018-11-17/OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII + MMF-3 + ZUIKO DIGITAL 50mm F2.0 Macro
オオアオイトトンボ
葉に映る影と、チラッと覗く目玉。

▼ナカオビアキナミシャク/2018-11-30/OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough
ナカオビアキナミシャク
モミジの落ち葉の傍にいたカップル。行く秋を感じる光景。それにしてもフユシャクならぬアキシャクがいるとは知らなかった。

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毎週木曜日19:30~岩手県一関市のコミュニティFMである“FMあすも”で放送中のラジオ番組「姫神・星吉紀の北天幻想」。その番組内のコーナーで、姫神のアウトテイク(製作したものの世に出なかった作品)の曲名と、楽曲に合う写真を募集する企画があり、そのまとめとして本日、楽曲「耀きの中で(カガヤキノナカデ)」の動画がYouTubeで限定公開(=検索結果等に出ない公開方法)された。


耀きの中で(YouTube)

そしてこの動画に私が撮影したカタクリの芽の写真が採用されている。写真を趣味にしていて本当に良かった。まさかこういう日が来るとは。

▼福井県にて/2018-3-31/OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII + MMF-3 + ZUIKO DIGITAL ED 70-300mm(アートフィルター“ポップアート”)
カタクリの芽

なんでマクロレンズを使わなかった?と自分にツッコミを入れたいところだが、ギフチョウとカタクリの花目当てで行った山中で雪を目にして唖然としつつも、凹まずに足元の光景にカメラを向けた自分は褒めたい(笑)。

それにしても応募するにあたっての写真選びが思いのほか難しかった。最初は「耀きの中で」をテーマに新たな写真を撮ろうとし、実際撮りはしたのだがどうも曲のイメージに合わない。曲冒頭の波の音の影響が大きく水のイメージからなかなか離れられずに視野が狭くなっていた感がある。結局、過去に撮影した写真を漁ることにして、そんな中でふと思い出したのがこの雪の中から顔を出したカタクリの芽だった。

さて、今日の放送でアウトテイク第2弾の企画が始まった。プラネタリウム番組「花鳥風月 星ごよみ」で使用された「真珠星」の影で涙をのんだ(?)未発表曲。かなり好みのアンビエントっぽい曲だった。曲名募集にはぜひ応募したいが、写真はかなり難しそう。はたして応募できるのか?

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